3−1−1 調査概要

当初にボーリング・ピット調査を計画した丸山・西古多糠・北川北・北武佐・養老牛の5地区を対象として,地形面(段丘面)区分,地形面の変位の解明,構成層(堆積物)の層相・構造(地層の走向・傾斜など)の把握を行うことを目的に実施した.各地区の調査範囲は表2−1に示すようで,丸山地区が3.5km×6km,西古多糠地区が2.7km×2.1km,北川北地区が1.7km×2.6km,北武佐地区が2.1km×1.65km,養老牛地区が2.15km×2.1kmである.ボーリング・ピット調査を実施した西古多糠・北川北・北武佐・養老牛の4地区については,1/5,000の精査図を作成したが(付図2−1付図2−2付図2−3付図2−4),丸山地区についてはボーリング・ピット調査の実施を断念したので,当初の計画より広い範囲(露頭が多い植別川下流・陸志別川下流沿いを含む)について実施し,精査図としては1/10,000で作成した(図3−1−18;A3紙面に入るように縮図).さらに,忠類川中流においては前年度に浅層反射法西北標津測線が行われていること,忠類川とその支流に露頭が多いことから,糸櫛別地区として3km×3.6kmの範囲について精査を実施し,精査図としては同様に1/10,000で作成した(図3−1−25;A3紙面に入るように縮図).