4−1−10 途別川断層

変位地形は、幕別町途別を北端とし、古舞の西方に至る撓曲崖として認識される。走向はNNE−SSW、総延長は10kmである。ただし、リニアメントが段丘の境を成しているため、厳密には変位基準が存在しない。地質断層としては,幕別町札内を北端としNNE−SSW方向に延び,帯広市愛国を通過し,少なくとも幕別町途別まで追跡できる.渋山層は西へ10度程度,芽登凝灰岩も同程度傾動している.そこから南では地質露頭では確認できていないが,越後ほか(1999)の反射法地震探査結果より帯広空港北方までは連続しているとみなせる.反射断面および表層地質構造からは、撓曲を成すと判断され、地表まで達する断層面は認識されない。地質断層(撓曲)としての長さは18kmに達する.