(2)調査測線

売買川学園橋を起点として学園通線を北西方向に進み、帯広市上水道配水場脇の道路からウツベツ川を横断し、陸上自衛隊十勝飛行場滑走路脇の作業道に至る南東−北西方向の1.5kmの区間を調査測線とした(図3−2−1−18図3−2−1−19)。測線状況は、以下の通りである。

(1) 起点〜道道八千代帯広線との交差点付近 (約360mの区間)

学園通に沿った2車線の広い舗装道であり、交通量が多い。標高は緩やかに変化し、北西に向かって徐々に高くなる(起点と交差点付近との標高差は約 4m)。

(2) 道道八千代帯広線との交差点付近 〜 ウツベツ川 (約280mの区間)

帯広の森通に平行する住宅街に沿った舗装道であり、交通量は少ないが、道幅が狭い。道路に沿って人家が並び、また、帯広市上水道配水場にも近接する。標高差は、1〜2m程度で、ほとんど平坦である。ウツベツ川右岸(南東側)には、約2mの比高の崖が存在する。

(3) ウツベツ川 〜陸上自衛隊基地内 〜 終点 (約860mの区間)

空港橋付近で断層の存在が推定されるウツベツ川を横断し、陸上自衛隊十勝飛行場の敷地内に入る。飛行場では滑走路脇の砂利敷の作業道に沿って北西方向に進み、起点から約1.5kmの区間(発振点数が301点となる地点)を測線の終端とした。標高は、緩やかに変化し、終点に向かって徐々に高くなる(ウツベツ川と終点との標高差は約6m)。