(3)養老牛測線

測線位置および観測点を図3−2−7に,解析結果を図3−2−8に示す.

ブーゲー異常値は全体的になだらかに推移し,活断層などの存在が原因となる短周期の変化は見られない.また,異常値の変化は反射法地震探査の結果と非常に良く対応している.

山側の1番点から17番点にかけて,やや急な傾斜で異常値が落ち込んでいるが,これは山側に傾斜している反射波の存在によるものと考えられる.一方,17番点から36番点にかけて異常値の落ち込みの傾斜に変化が見られるが,これは山側へ傾く反射波が何本か存在する場所と対応している.さらに,平地側の36から62番点までは水平に連続している反射面の存在と良く合っている.

また,リニアメントと測線の交点は36番点付近にあたるが,周辺に活断層の存在を示唆するような変化は見られない.