(1)西北標津測線

測線位置図を図3−2−1に,解析結果を図3−2−2に示す.

後の2測線と異なり、測線がリニアメントの屈曲点と重なる形となっているが、重力異常値の変化は全般に長周期のものであった。

ここでの結果も反射法地震探査によって認められた反射面の存在とよく対応している.

山側の1番から37番にかけてはゆるやかな変化であるが,これは山に向かって浅くなる反射面の存在と対応していると考えられる.また,73番点から104番点にかけて異常値が緩い傾斜で落ち込んでいるが,この部分も山側に傾斜する反射面が認められている場所であり,よい相関を示している.

さらに,37から73番にかけての部分であるが,異常値は若干の凹凸を含みつつ平野側に落ち込んでいる.37から54番にかけては,凹凸をくりかえしつつ平野側に落ち込む反射面がその傾斜をややきつくしつつある部分と対応している.55番から先の部分は反射波の不明瞭な範囲となっているが,深い部分においては山側の反射面が連続して存在しているものと考えられる.