3−1−1 文献調査

(1)文献・資料の追加

★新エネルギー・産業技術総合開発機構(1997):地熱開発促進調査報告書No.A−2「横津岳地域」.986p.【平成5〜8年度に標津断層帯南部とその北西側山地−忠類川以南で幅13km±×25km±の範囲−で実施した地質・地化学調査,重力調査,電磁探査,熱流量調査,試錐調査および環境影響調査の詳細な内容を説明し,当該地域の地質・地熱構造を検討している】

★新エネルギー・産業技術総合開発機構(2001):地熱開発促進調査報告書No.A−4「薫別岳地域」.748p.

【平成10・11年度に標津断層帯北部とその北西側山地−忠類川以北で幅10〜13km×30km弱の範囲−で実施した地質・地化学調査,重力探査,電磁探査(MT簡易法),熱流量調査および環境影響調査の詳細な内容を説明し,当該地域の地質・地熱構造を検討している】

★株式会社地球科学総合研究所(1999):平成10年度地熱開発促進調査,弾性波探査(反射法)報告書No.B−5武佐岳地域.【武佐岳付近の反射法地震探査4測線(Line−1〜4)の結果を取りまとめたもので,報告地域の南東部は標津断層帯南部の北半部に関連する.Line−2・4は断層帯の延び方向にほぼ沿い,Line−1・3は断層帯に直交する】

★石油公団(1985):昭和59年度国内石油・天然ガス基礎調査,基礎物理探査「根釧地域」調査報告書.39p.【根釧原野(平野)の北東部についてバイブロサイス法での反射法地震探査を5測線で実施した内容の詳細をまとめたもので,本文と別に多数の図面類が付随している.5測線のうちX−B測線は標津断層帯南部の南東側に沿って標茶町虹別市街付から忠類川まで続き,X−A−3・X−C測線はそれぞれ荒川沿い,忠類川沿いで同断層帯に直交して配置されている】 

★岩田修二(1977):根釧原野,上春別付近の周氷河非対称谷.地理学評論,50,455−469.【本報告地域の南側の上春別付近で最終氷期最寒冷期に形成された周氷河非対称谷を論ずる中で調査地域を含む根釧原野東部地域の地形面区分に言及している.】

★中田 高・今泉俊文編(2002):活断層詳細デジタルマップ.東京大学出版会,60p。

なお,本年度報告書での引用文献については,本文末尾に掲載した.

(2)ボーリング資料の取りまとめ

ボーリング資料は地盤調査(深度50m以浅対象),地下水探査・開発(200m以浅対象;水井戸)および地熱探査・泉源開発(500m±〜1,500mの深層対象)に関するものを多数収集したが,資料に地質・電気検層記録をともなうものについて一覧表として取りまとめた(資料V.1−1).収集した資料は,露頭柱状・ボーリング柱状対比図として地形地質調査の項で必要なものを掲載した.

資料V−1 標津断層調査ボーリング資料一覧