3−2−2 上御料地区

本地点は,御料断層の南部に位置し(図2−1),平成14年度のP波反射探査結果(八線測線)によると,本地点付近において表層部まで達する東上がりの逆断層が推定されている.本地区付近においては,ナマコ山西麓に発達する西傾斜の扇状地面が分布し(図3−2−1),本地点では比高約3mの撓曲状の崖地形が認められる(図3−4−1).本地点では,芦別山地から富良野盆地へ東流する八線川の左岸に位置していることから,比較的新しい堆積物が分布することが予想され,最新活動時期を特定できる可能性がある.