(2)愛国地区

<地層記載>

帯広市愛国地区におけるピット調査ヶ所を図3−1−5−11(帯広市愛国)に,写真・スケッチを図3−1−5−12図3−1−5−13図3−1−5−14図3−1−5−15(愛国)に示した。

ピットに出現する地層は、A層、B1層、B2層に区分される。さらにボーリング調査により認められる地層として、B3層、B4層、C1層、C2層、D1層がある。

ピットで確認されるA層は黒色の腐植質土壌層で耕作土もしくは耕作時の撹乱を受けたローム層である。この地域では長芋の作付けが行われているため、耕作土の深度が深く最大で1m以上の深さが確認された。

B1層は褐色〜淡褐色の火山灰質ローム層であり、ピット2ではこのローム層中に軽石層が認められる。ピットで確認される最下部の地層はB2層で、ピット1では明瞭な斜交葉理の発達が観察された。このことからB2層は支笏第一軽石を母材とする内陸古砂丘の堆積物と判断される。