(2)鳥沼測線

測線位置および観測点を図2−2−3に,解析結果を図2−2−4に示す.

御料測線と比較して,全体的な異常値の変化が大きく,ブーゲ異常値は1番点での16.09から60番点の37.76へと連続的に上昇している.地表面が平坦な始点から30番点においても上昇が見られること,標高が変化し始めても異常値の傾きに大きな変化がみられないことから,これは地下構造の変化,おそらく基盤構造の変化をあらわしていると考えられる.

一方,短波長の変化は見つからなかった.長波長の波に隠れた可能性もあるが,地表浅部での急な密度変化構造が存在していないためと考えられる.