4−2−9 更南断層

更南断層はHi−t2面にのみ東上がり変位が確認され,その変位量は10m前後である.段丘礫層の上面の西傾斜も認められ,Hi−t2面以降に断層変位が存在したこと可能性は非常に高い.しかし,地形面が少なくとも10万年より古く,開析も著しいことから,最新活動期,活動間隔の評価は困難であるように思える.今後の調査の可能性としては,リニアメント周辺における河川堆積物中のイベントの有無の確認が挙げられよう.