4−2−8 朝日断層

旭断層では,Ma−t5面の東上がりの変位量6m,Ma−t4面の東上がり変位量10mを考慮すると,105ka以降にも数回程度活動した可能性は残る.しかし,朝日断層のリニアメント上にはMa−t5面より新しい地形面が存在しないため,最新活動期,最近数万年間の活動度,活動間隔について情報が得られる可能性は低い.今後の調査の可能性としては,リニアメントを横断する旧河道堆積物における変位の有無の確認,ないしは,リニアメントを横断する河川について,リニアメント上流側におけるダムアップ堆積物の有無の確認などが挙げられよう.