4−2−7 弘和断層

弘和断層のリニアメント付近では,新第三系の大樹層,糠内層に20〜40度程度の西傾斜が生じている.しかし,更新世以降の撓曲・傾動の存否について,地質学的な証拠は少ない.しかも,弘和断層は,そのトレースの全域において,Ma−t1,Ma−t2といった少なくとも10万年より古い地形面を通過している.このため,茂発谷断層,新和断層と同様に,最近数万年間の活動度,活動間隔を評価することは極めて困難である.