4−6 将来の地震活動

今回の調査によって求められた上記の断層の特性から,近い将来,当別断層で生じるであろう地震は次のようなものである.

@発生する場所:セグメントaが活動すると考える.

A地震の規模:マグニチュード6〜6.8

B発生の時期:断層の最新活動時期から現在までの時間と活動の間隔はほぼ一致することから,次に地震が発生する時期は近づきつつあり,この断層は要注意断層(松田,1995)であると判断される.

ただし,時期については長期的予測であり,その時間精度は千年のオーダーである.なお,「要注意断層」とは,活動間隔から,最新活動時期から現在までの時間を引いた値が,活動間隔の50%(発生間隔のバラツキの範囲)を越えているものをいう.

なお,計算上機械的にマグニチュードを求めてきたが,この調査で把握できる地震活動は,マグニチュード6.5以上の活動であり,それ以下の規模の地震については評価できない.また,そのほかのセグメントについても活動しないという保証を与えるのものではない.得られるデータから要注意度を引き出すことが出来ないだけである.

例えば,セグメントbの活動が,少なくとも7,000年間はないということは,長く活動していない状態,すなわち歪が蓄積されている状態であるということである.したがって,不明だからといって地震のリスクがなくなるわけではない.