(1)セグメントa

今回の調査によって,これまで推定または全く不明であった地形面の年代が判明したことで,変位速度の値を得ることができた.従来,離水年代が3万年以前と推定されていたTo−T2面の堆積物中にSpflテフラ(41ka)を認めた.また,To−T4面(10ka)に1.2mの鉛直変位量を認めた.鉛直変位量から平均変位速度を計算すると,セグメントaの変位速度の値は0.1〜0.15m/kyrとなった.従って,両断層とも活動度はB級の下位となる.