3−2 ボーリング調査

テストピット(あるいはトレンチ)による確認が困難な深度の地質状況確認を目的としてボーリング調査を行った.作業は,ロータリー式オイルフィ−ド型のマシンを用い,掘削の最終孔径φ86o,オールコアボ−リングとし,岩盤部では清水による送水掘削を原則とした.ただし,本業務の調査地域では未固結堆積物が厚く分布しているため,多くの場合送水掘削によるコア採取が困難であり,無水掘削によるコア採取率向上を優先した.その際,掘削〜コア箱収納までの工程で,堆積構造等を乱さないよう慎重に作業を行った.

採取した試料は半割塩ビ管に収納,含水等の変化が生じないよう処理し,採取深度,上下を明記した木製コアー箱(3m/箱)に納めた.コアは,半割にした後写真撮影し,地質観察・スケッチ・試料採取を行った後,再び含水等の変化が生じないよう加工して保管した.試料採取の詳細は,担当職員との協議の上決定した.

ボーリングで出現した地質・深度・コアー性状の詳細は,コア観察・スケッチの結果に基づき1/50(一番川南部,大麻,吉井の沢北部)〜1/100(新篠津村武田)のボーリング柱状図として取りまとめた.