3−1−1 概 要

地形地質調査は平成10年度は概査を実施したが、その際、石狩低地東縁断層帯の長さと構成の複雑さを考慮して、北部地域(岩見沢・栗沢)、中部地域(長沼・千歳市泉郷)および南部地域(千歳市自衛隊駐屯地・早来町富岡)に分けて進めた。本年は現地調査最終年度として、ボーリング調査およびトレンチ調査を実施する計画であり、まず、その関連で、これらの調査を予定している千歳市泉郷地区および早来町富岡地区について地表精査を実施した(図2−4図2−5)。さらに、最終的に断層帯全域の活断層図を作成するために、北部地域と中部南半部・南部との地形面・層序・変位の比較・対比の上で要の位置にある、長沼地区(長沼市街東側台地)についても地表精査を実施した(図2−3)。次に、平成10年度の調査で岩見沢断層について変位の有無と性状が問題として残った岩見沢地区緑が丘箇所と、既存活断層露頭(泉郷断層)が存在し、その掘り下げにより、活動性の解明が可能な泉郷地区いずみ学園南東箇所についてピット調査を実施した(図2−2図2−4)。調査数量の概要は表2−1に示したが、測定・分析結果の一覧は表3−1−1に示したとおりである。

表3−1−1 測定・分析結果一覧(地形地質調査関係)