7−1−1 調査の目的

 岩見沢断層および栗沢断層については、完新世に形成された新しい地形面(T5およびa)についての変位地形は明瞭でなく、岩見沢市街日の出でのボーリング調査においても、現河川氾濫原堆積物(最下部が14C年代5、320y.B.P.を示す)には断層による変位が全く認められない。そのような事情から1万年前以降の活動の可能性は低いとの判断に立ち、段丘面上での変位状況を確認するために、調査第1年次にボーリング調査を行った緑が丘において、岩見沢断層リニアメント通過部においてピット調査を行った。