6−1−1 測定方法と測線・測点

 重力測定にはシントレックス社製自動重力計(CG−3M)を使用した。測線は岩見沢断層、栗沢断層、泉郷断層(延長部)および嶮淵・馬追断層を横断するように設定し、北から測線1(志文)、測線4(北長沼)、測線3(泉郷)、測線2(早来)の4測線で実施した(付図)。各測線とも断層の近傍では150〜250m間隔で測定し、離れるに従って500〜1000m間隔で測定した。測線長は5〜12kmであり、測定点数は合計103点である。なお、測定点の標高は北海道大学理学部(地震火山研究観測センター)の協力により、GPS測量によって決定した。

 各測定点には潮汐補正やドリフト補正などを加え、重力値(G−obs)は新千歳空港内にある一等重力点の値を基準にして決定した。ブーゲー補正および地形補正の密度は2.67g/cm3 と仮定し、各測点から半径80kmの円内について補正した。重力調査測定点分布の詳細は付図に、各測定点の調査結果は巻末資料3の表に示す。