4−11 段丘4堆積物(T4)

 わずかに分布する岩見沢−栗沢丘陵では、露頭はほとんどないため、その詳細は分からないが、岩見沢市街の既存地盤ボーリング資料によれば、数mの厚さの砂礫・粘土・シルト層からなる(図18の岩見沢5断面)。

 馬追丘陵の中・南部では嶮淵川・シーケヌフチ川沿いおよび安平川沿いに分布する。さらに、その西側台地に広く分布する。嶮淵川沿いではc−23〜25、c−33、−34、−42地点の露頭があり、厚さは最大で15mあまりで、支笏火山噴出物(Spfa1、Spfl)とその二次堆積物、上位のEn−aとローム・腐植層などで構成されている。安平川流域では、h−14地点柱状図(図10)が参考になる。西側台地では「千歳」図幅(曾屋・佐藤、1980)および「千歳地区」表層地質調査報告(岡、1998;巻末資料2ボーリング柱状図OT−c−74〜76、87〜98)で明らかなように、段丘4面(t4)は支笏軽石流堆積物(Spfl)の流出により形成された平坦面であり、その堆積物はSpflとその二次堆積物が基本的な構成物といえるが、新期のEn−aなどの火山灰・ローム・腐植層が重なる。