3−5 段丘4面(低位面;t4)

 馬追丘陵中主部ブロックの西側一帯に広い分布があり、新期火山灰台地の一部を構成しており、標高は一般に10〜20m前後であり、成因的には支笏カルデラ形成時の主要火砕流(支笏軽石流堆積物;Spfl)の流出により形成された面である。陸上自衛隊東千歳駐屯地の主要施設が本面上に載る。その他、岩見沢丘陵および栗沢丘陵の段丘3面(t3)を開析した河川沿いに、わずかに断続的な分布があり、現河床からの比高は5m程度である。馬追丘陵中部の嶮淵川沿い(特にその南岸・西岸側)・シーケヌフチ川沿いに帯状に比較的広く分布し、現河床からの比高は5m程度である。さらに、同丘陵南部の安平川沿い(早来市街付近)に比較的まとまって分布し、同市街の主要部を載せているが、標高は20m程度である。その他として扱ったこれらのものはその分布状況から河成面とみなされる。