3−4 段丘3面(中位面;t3)

 岩見沢丘陵北・西部の大半の部分(標高20〜60m±)、栗沢丘陵北西・西部の大半の部分(標高20〜50m±)、馬追丘陵の北端・西縁部(標高20〜50m±)に帯状の広い分布があり、石狩低地東縁断層帯とその周辺では段丘面としては最も広い分布がある。開析を受けるが、その程度は段丘1・2面に比較するとかなり低く、馬追丘陵中主部ブロックの西縁では新期火山灰の堆積によりかなり平坦化されている。分布域の代表的な箇所は岩見沢丘陵内の岩見沢市役所構内・北海道教育大学岩見沢校キャンパスなど、栗沢丘陵内の栗沢工業団地、馬追丘陵北ブロック内の長沼市街東方の砂利採取場・長沼町営温泉敷地・国道274号沿い道の駅「マオイの丘」、同 中主部ブロック南端の早来工業団地があげられる。分布の広さおよび後述するように主構成堆積物の年代などから海成面とみなされる。