3−3 段丘2面(高位面;t2)

 岩見沢丘陵内の中軸西側隣接部(標高60〜90m)、栗沢丘陵内の中部西半部の一部(標高60m前後)、馬追丘陵内北ブロックの中軸部の周囲を取り囲む部分(標高50〜80m)、同 中北ブロックの周囲を取り囲む部分に断続的に分布するが、馬追丘陵北ブロック中軸西側および中北ブロックの中軸北東側に帯状の広い分布がある。さらに、馬追丘陵内中主部ブロックの西半部の一部および南部(標高40〜70m)、南ブロックの中軸北側・西側各隣接部(標高50〜70m)に分布するが、中主部ブロックの西半部に帯状の広い分布がある。石狩低地東縁断層帯とその周辺では段丘面としては段丘3面に次ぐ分布の広さがある。一般的には開析がかなり進んでいるが、馬追丘陵中主部ブロックの西半部では新期火山灰の堆積によりかなり平坦化されている。分布域の代表的な箇所は栗沢丘陵の道立福祉村、馬追丘陵北ブロックのハイジ牧場、同 中主部ブロックの早来町富岡フモンケ川両岸側一帯があげられる。面の分布の広さと、泉郷ピット箇所および富岡ボーリング調査の結果から、ラグーン的特徴を示す層相が認められることなどから、海成面とみなされる。