2−3 断層帯周辺の地震活動

 本地域周辺の地殻内の局所的な地震活動については、「地震津波防災資料(1)北海道の地震」(札幌管区気象台、1985)および札幌管区気象台の北海道地震火山月報・年報にマグニチュードM3以上のものとして次のものが報告されている。

1[1920年3月2日]南幌町南端部付近(N43°・E141°36′)極浅:震度(札幌・浜益3、岩見沢1)

2[1925年4月18日]? :震度(札幌・長沼・千歳3)

3[1926年3月16日]栗沢町西部(N43°06′・E141°42′)極浅・M4.2:震度(長沼5、石狩3、札幌・千歳1)

4[1931年11月25日]江別市街東方(N43°06′・E141°36′)深さ10km・M4.1:震度(札幌・長沼3、千歳1)

5[1942年2月28日]厚真町北東部(N42°49′・E142°04′)深さ30km・M5.1:震度(札幌・静内・平取・江別・北広島3、角田・美唄・千歳2)

6[1942年10月6日]江別市街東方(N43°06′・E141°36′)深さ0km・M3.9:震度(北広島4、札幌3、角田2、江別1)

7[1946年8月12日]? :震度(角田3、広島2、苫小牧1)

8[1949年4月20日]苫小牧市沼の端付近(N42°40′・E141°43′)深さ50km・M5:震度(恵庭4、札幌・苫小牧・鵡川3、岩見沢・千歳2)

9[1979年1月13日]浜厚真付近(N42°34′・E141°48′)深さ50km・M4.3:震度(苫小牧1)

10[1986年4月18日]三笠市街付近(N43°16.5′・E141°52.3′)深さ5km・M3.6:震度(岩見沢2)

11[1989年3月12日]美唄市街西方(N43°18.9′・E141°47.9′)深さ24km・M3.6:震度(岩見沢1)

12[1989年3月14日]美唄市街南西(N43°17.8′・E141°49.4′)深さ0km・M3.6:震度(岩見沢2)

13[1993年1月6日]早来市街東方(N42°46′・141°51′)深さ31km・M3.4:震度(追分2、千歳2〜1、恵庭・早来・厚真1)

14[1995年5月31日]門別沖(N42°27.1′・E141°57.3′)深さ3.9km・M3.6:震度(平取1)

15[1996年12月2日]千歳市街南西方(N42°46.5′・E141°24.9′)深さ4.8km・M3:震度(千歳・恵庭1)

16[1998年9月18日]早来市街北西方(N42°47.3′・E141°47.7′)深さ22.1km・M3.3:震度(早来3、千歳市北栄2)

17[1998年9月23日]早来市街北西方(N42°47.8′・E141°47.8′)深さ22.3km・M3.5:震度(千歳市北栄2)

18[1998年9月25日]苫小牧沖(N42°25.6′・E141°50.9′)深さ33.5km・M3.2:震度(苫小牧市しらかば1)

 これらのうち、3101112131617は石狩低地東縁断層帯内に震源が存在または近接しており、特に注目される。

 図5 石狩低地東縁断層帯(岩見沢−栗沢丘陵および馬追丘陵)の地形単元区分