(1)調査方法

ボーリング調査は前述の極浅層反射法地震探査と一括して発注が行われ,株式会社ダイヤコンサルタントが実施した(現地調査期間1998年12月3日〜1999年1月16日).工期・担当者などはV.2.2で述べたとおりである.調査数量を表3−3−1に示すが,ボーリングはロータリー法(孔径80mm)で行った.

ボーリング調査は,断層位置の特定,第四系中での変位の有無(特に沖積層中での変位の有無)および垂直変位量などの把握,トレンチ候補地点の地下地質状況の把握,同候補地点の特定などを目的として実施した.

実施したボーリングは岩見沢市街地日の出地区で5孔総深度130m,同じく緑ケ丘地区で4孔総深度115m,総計245mである.各孔とも,孔内水位を観測し,両地区ともリニアメント(断層の上・下盤)を代表する各1孔,計4孔について電気検層を行った.また,地層の年代を把握できる試料については,火山灰分析試料あるいは14C年代測定用試料を採取し,分析・測定を実施した.