(1)1M(太田川三角州前面の最も陸側{北側}の測線)

図5−15に深度変換後の反射断面を、また図5−16にその解釈図を示す。

本測線には、海面下約40mにほぼ水平な強い反射面が、その下位に数層の水平反射面が認められる。さらにその下位には、SP(ショットポイント)160付近で深度約160mと最も深くなるような起伏のある反射面が分布している。この測線はソノプローブ探査のCo2と同一航路であることから、解釈図にはソノプローブ結果も取り込んだ。これより−40mの反射面はほぼ更新統上面を示していることがわかる。また起伏のある反射面はその分布深度と形状から考えて基盤面上面と判断される。

基盤面上面は、SP1から60にかけて次第に深くなり、その後やや浅くなってSP80から100で頭部が削られたような平坦面を示す。SP100からは深度が深くなりSP160で最も深い160mとなる。ここからSP220に向けて再び浅くなって220から240で深度60m程度の広い高まりを見せている。この上位の更新統と推定される地層中の反射面は全体的にほぼフラットである。