(2)<桜岱地域>

1)踏査の結果,この地域には,下部更新統富川層,1〜3面堆積物および沖積層が分布することが明らかになった.SK7−S4断面では,S5とS4の間に顕著な傾斜変換線(リニアメント)が見られることから,堆積物に大きな変化がでることが期待されたが,有意な変化を認めることができなかった.また,段丘堆積物を切って分布する沖積層の分布(S1−S3)が概ね明らかになったが,断層変位を示すようなデータは得られなかった.

2)桜岱地域では,埋蔵文化財分布地が広く,候補地は町道から日本セメント・ベルトコンベア付近にかけての地域に限定される.さらに,上述のようにリニアメント付近に顕著な堆積物の変形は見られない可能性がある.