(2)まとめ

断層の走向及び傾斜は、それぞれN41゜W68゜N、N39゜W83゜N程度である。

以上の2地点(農道切土部分の露頭及び河道切替部分の露頭)の切土部で確認された断層の走向及び傾斜はそれぞれ、ほぼ同一である。また、2断層の走向延長方向と、平成8年度調査で確認されているリニアメントの延長方向とが、ほぼ一致する。さらに、両露頭における断層の活動年代は矛盾しない。よって、両断層露頭は、同一の断層露頭であると推定される。

また、河道切替部分の断層露頭で認められたシルト層は、約2m程度変位しており、同露頭では1回の変位量を示している可能性が高い。

表4−2−5 工事部分で確認された露頭調査のまとめ