(1)矢場A地区

詳しいボーリング結果は、以下のようになる。

【矢場A地区】

9YA−1

0.00〜0.18m 表土。茶褐色を呈す。下位層との境界ははっきりしない。

0.18〜0.30m 砂混じりシルト。茶褐色を呈す。軽石を含む。軽石はφ=0.5〜2o程度で、散在する

0.30〜1.20m 砂混じりシルト。茶褐色〜灰褐色を呈す。一部に軽石が濃集する。砂質分は,細粒砂が主体である。

0.68〜0.71m 軽石が濃集する。φ=0.5〜1o程度で、やや発泡する。

1.20〜2.45m 砂礫。灰褐色を呈す。礫は片岩主体で、φ=2〜20o程度である。亜円礫を多く含み、無層理で非常にルーズである。

2.45〜3.00m 砂混じりシルト。暗茶褐色を呈し、腐植土層を多量に含む。また、砂質分は細粒砂を主体とする。

3.00〜3.05m シルト。軽石及び腐植土を多く含む。軽石はφ=0.5〜1o程度で、黄色〜黄白色を呈す。また、発泡は悪い。

3.05〜3.40m 植物片を多く含むシルト層。下部はやや軽石が認められる。

3.40〜3.87m 軽石が多く含まれる、腐植質なシルト。茶褐色を呈す。軽石は全体的に発泡悪い。また、3.70m以深は特に軽石が多く認められる。

3.87〜3.95m ガラス質火山灰混じり腐植土層。ガラス質火山灰は、レンズ状もしくは層状に挟まれる。

3.95〜4.67m 砂混じりシルト。灰褐色を呈す。砂質分は細粒砂を主体とし、全体的に等質である。4.55m付近、植片をレンズ状に挟む。

4.67〜4.80m 砂礫。灰褐色を呈す。礫はφ=2〜20o程度で、黒色片岩主体である。

4.80〜5.00m 礫混じりシルト。灰褐色を呈す。礫はφ=2〜20o程度で、片岩主体である。

5.00〜5.65m 砂礫〜礫混じり粗粒砂。礫は亜円礫〜亜角礫を主体とし、黒色片岩が多い。

5.65〜6.30m 砂混じりシルト。青灰色〜淡茶褐色を呈す。砂質分は中粒砂〜極粗粒砂を主体とし、φ=2o程度の細礫が点在する。

6.30〜6.57m シルト混じり砂礫。青灰色を呈す。φ=2〜10o程度である。構造は認められない。また、下部にやや礫が多い傾向が認められる。

6.57〜7.25m シルト主体。青灰色を呈す。砂質分及び腐植質の水平堆積構造が認められる。砂質分は細粒砂を主体とする。

7.25〜8.00m 腐植質シルト。茶褐色を呈す。弱い水平堆積構造が認められる。

9YA−2

0.00〜0.90m 表土。灰褐色を呈す。礫混じり粘土である。

0.90〜1.25m 礫混じり粘土。淡灰褐色〜灰色を呈す。礫はφ=5〜10o程度で、少量混入する。塊状で構造は認められない。

1.25〜1.78m 礫混じり中粒砂。灰色を呈し、含水比は高い。礫は片岩を主体とし、φ=5〜20o程度のものが多い。また、形態は亜角礫で、新鮮である。

1.78〜2.30m 粘土。上部は砂質である。灰色〜褐色を呈す。全体に弱い水平構造が認められる。また、2.00m以深、少量の軽石が混入する。

2.30〜2.40m シルト。灰〜灰褐色を呈す。下部に炭質物の水平ラミナが数枚、認められる。

2.40〜3.50m シルト。有機質に富み、腐植土状である。黒〜暗褐色を呈す。また、全体的に軽石が混入する。また、弱い水平構造が認められる。2.45m、2.70m、2.85m、2.95m付近には軽石が密集し、層を形成している。また、3.30m以深は全体的に軽石が含まれる。

3.50〜3.78m 軽石層。淡褐色〜淡茶褐色を呈す。軽石はφ=1〜3o程度で、塊状に濃集し、構造は認められない。全体的に炭質である。

3.78〜4.00m シルト。腐植物に富む。黒〜暗茶褐色を呈す。

3.88m ガラス質火山灰層が挟在する。色調は肌色〜淡褐色

4.00〜4..50m シルト〜細粒砂。上方細粒化する。淡青灰色を呈す。最上部にはガラスが少量含まれているようである。一部に礫を含む以外、塊状で、構造は認められない。

4.50〜5.43m シルト混じり砂礫。淡青灰色を呈す。未固結で、コアがやや乱れている。礫はφ=5〜30o程度で、片岩及びチャートを主体とする。形態は亜円礫〜亜角礫である。

5.43〜6.00m シルト。灰褐色を呈す。上部は腐植質で、水平堆積構造が認められる。5.90m以深ではφ=1〜3o程度の礫(片岩、チャート、シルト)が点在する。

6.00〜7.00m シルト質細粒砂〜中粒砂。淡暗灰色〜淡青灰色を呈す。全体的に礫が含まれる。礫径はφ=3〜5o程度であるが、6.20〜6.70mにかけては最大50oとやや大きくなる。礫種は片岩及びチャートが主体である。6.80m付近にシルト質の腐植が挟在する。

7.00〜8.00m 炭質物を含むシルト。暗褐色を呈す。一部炭質物が濃集する部分や、材が混入する。礫は認められない。

9YA−3

0.00〜0.28m 表土。灰褐色を呈す。

0.28〜1.10m 礫混じり粘土。灰褐色を呈す。礫はφ=10〜30o程度で、角から亜角礫状である。片岩及びチャート主体とする。コアやや乱れている。

1.10〜1.60m 礫混じり中粒砂。灰褐色〜青灰色を呈す。礫は片岩及びチャート主体とし、φ=3〜5o程度である。軽石が全体に点在する。軽石はφ=1〜2o程度で、白色を呈す。コアはやや軟弱である。

1.60〜2.35m シルト及び軽石混じりシルト。青灰から淡茶褐色を呈す。全体的にコアはやや軟質である。2.35m付近は炭質物に富み、材が含まれている。

2.35〜3.00m 腐植物に富む軽石層。褐色及び黒色を呈す。腐植物は弱い水平構造をなす。軽石は褐色を呈し、φ=0.2〜1o程度である。礫は認められない。

3.00〜3.37m 炭質物に富むシルト。暗褐色から黒色を呈し、全体的に材が点在する。

3.37〜3.80m 砂質軽石層〜軽石層。暗褐色〜淡褐色を呈す。全体的にやや腐植質である。軽石はφ=1〜3o程度である。下部には軽石が密集する。3.74〜3.77m、軽石密集する。

3.80〜4.55m シルト。黒〜淡青灰色を呈す。最上部には腐植物が多く含まれる。また、ガラス質火山灰が挟在する。

3.85〜3.90m ガラス質火山灰。灰白色を呈す。

4.55〜5.41m 礫混じりシルト質粗粒砂。淡青灰色〜暗灰色を呈す。礫はφ=3〜10o程度で、片岩及びチャートを主体とする。また、礫の形状は亜角礫で、新鮮である。

5.41〜5.85m シルト。暗灰褐色を呈す。水平堆積構造が全体に認められる。5.75〜5.85mにかけて腐植の薄層を挟み、水平構造が発達する。

5.85〜6.38m 礫混じり粗粒砂〜砂礫。青灰色を呈す。礫はφ=4〜25o程度で、片岩礫を主体とする。

6.38〜8.00m 砂混じりシルト。青灰色〜暗褐色を呈す。一部を除き全体的に水平堆積構造が発達する。また、植物片も多く認められる。砂質分は極細粒砂〜細粒砂が主体である。

9YA−4

0.00〜0.20m 表土。灰褐色を呈す。

0.20〜0.83m 礫混じり粘土。灰褐色〜灰色を呈す。礫はφ=5〜15oで、亜角礫〜亜円礫、片岩及びチャートを主体とする。含水比は高い。

0.83〜1.00m 砂混じり粘土。灰褐色〜淡暗灰色を呈す。礫は認められない。また、弱い水平堆積構造が認められる。

1.00〜1.65m 礫混じり粘土。灰色を呈す。礫はφ=5〜20o程度で、亜円礫を主体とする。礫は、片岩及びチャートが多い。

1.65〜2.00m 炭質物に富むシルト。灰〜淡青灰色を呈す。

2.00〜2.15m 砂混じりシルト。軽石が全体に混入する。軽石はφ=1〜3o程度で、淡黄褐色〜淡黄色を呈す。また、発泡はややよい。

2.38〜3.47m 炭質物に富むシルト。暗茶褐色〜暗灰褐色を呈す。0〜5゜程度の傾斜を示すラミナが認められる。また、軽石が濃集する部分が認められる。軽石を挟む部分のほかは、ほとんど泥炭状である。

2.64〜2.49m φ=0.5〜1.0oの軽石が濃集する。黄褐色〜淡褐色を呈す

2.60〜2.72m φ=0.5〜2.0oの軽石が濃集する。上部はやや細粒で、下部にいくにつれて、粒径が大きくなる。

3.47〜3.83m 砂質軽石。中粒砂程度で、暗褐色を呈す。軽石はφ=0.5〜2o程度で、発泡悪い。

3.83〜4.00m シルト。炭質物に富む。黒〜暗茶褐色を呈す。

3.95m 淡褐色のガラス質火山灰の薄層を挟在する。

4.00〜4.10m 砂質シルト。淡青灰色を呈す。塊状で構造は認められない。

4.10〜5.62 砂礫。灰〜淡青灰色を呈す。若干のシルト分を含む。礫はφ=2〜30o程度で、片岩、チャートを主体とする。礫率は高く、50%程度である。また、コアは軟弱で、未固結である。

5.62〜6.30m 礫混じりシルト。暗青灰〜淡灰褐色を呈す。φ=2〜5o程度の片岩礫を多く含む。また、全体的に炭質物が混入しており、弱い水平構造が認められる。

6.30〜6.62m シルト混じり粗粒砂。暗灰色〜淡青灰色を呈す。塊状で、コアはシルト分少なく、軟質である。

6.62〜8.00m 砂及び腐植混じりシルト。淡青灰〜暗褐色を呈す。腐植を多く含み、全体的に水平構造が発達する。7.30〜7.55m及び7.85〜8.00m腐植質に富む。

9YA−5

0.00〜0.15m 表土

0.15〜0.21m 軽石混じりシルト。淡青灰色を呈す。軽石はφ=1〜2oでやや発泡する。

0.21〜1.58m 砂混じりシルト。淡青灰〜淡赤褐色。砂質分は細粒砂〜中粒砂。水平堆積構造がやや発達する。

1.58〜2.00m シルト。塊状で青灰色を呈す。ややしまっている。

2.00〜2.18m 軽石混じりシルト。淡赤褐色を呈す。軽石はφ=1〜2oで、散在程度である。As−OKと鑑定される。

2.18〜2.37m シルト。淡青灰色を呈し、全体的に塊状である。

2.37〜3.60m 腐植混じりシルト〜軽石混じりシルト。淡青灰〜黒色を呈す。軽石主体の部分と、腐植質に富む部分が認められる。軽石はφ=1〜3o程度を主体とし、発泡度は低い。

2.55〜2.65m、2.75〜2.85m、3.10〜3.42mは軽石を主体とする。

3.60〜3.93m 全体的に腐植物を主体とするシルト層。暗茶褐〜黒色を呈す。泥炭状である。

3.93〜3.94m ガラス質火山灰。肌色を呈す。

3.94〜4.20m 砂礫混じりシルト。淡青灰色を呈す。少量の礫が混じる。礫はφ=2o程度である。砂質分は中粒砂〜粗粒砂を主体とする。

4.20〜4.60m 砂混じりシルト。礫は認められない。4.40〜4.50m、腐植層を層状に挟在する。

4.60〜5.00m 砂礫混じりシルト。青灰色を呈す。砂質分は細粒砂を主体とする。礫はφ=2o程度である。

5.00〜5.35m 砂礫。暗灰色〜暗青灰色を呈す。一部、φ=20〜30oの結晶片岩の礫を含む。それ以外は、φ=7〜12o程度を主体とする。一部分、シルト分を含み、しまっている。

5.35〜6.05m 砂礫混じりシルト。青灰色を呈す。φ=5o程度の礫を多く含む。砂質分は細粒砂を主体とする。塊状で、顕著な構造は認められない。

6.05〜6.50m 礫混じりシルト。淡褐色〜淡青灰色を呈す。φ=5o程度の片岩礫を多く含む。また、コアはよくしまっている。全体的に腐植物を含み、水平堆積構造が、やや認められる。

6.50〜6.93m シルト混じり細粒砂。青灰色〜暗褐色を呈す。6.55〜6.60mは中粒砂を主体とし、φ=10o程度の礫を含む。6.60m以深は、腐植物を主体とする層と、細粒砂〜中粒砂を主体とする層が、水平堆積構造をなす。

6.93〜8.00m 腐植質シルト。褐色〜暗褐色を呈す。礫は認められない。また、腐植物に富む部分と、シルト主体の部分で、水平堆積構造が認められる。7.80m以深、腐植物に特に富む。

9YA−6

0.00〜0.40m 表土。礫混じりシルト。

0.40〜0.60m 砂礫混じりシルト。灰褐色から淡灰褐色を呈す。礫はφ=2〜5o程度で、少量含まれる。

0.90〜1.88m 砂混じりシルト〜砂質シルト。灰褐色から暗灰色を呈す。全体的に塊状である。1.53m以深、腐植質である。

1.88〜2.18m シルト混じり砂礫。淡青灰〜淡灰色を呈す。礫は片岩を主体とし、φ=5〜30o程度である。また、形態は円から亜円礫を呈す。礫率は40%程度である。

2.18〜2.97m シルト。淡青灰〜淡青灰褐色を呈す。弱い水平堆積構造が認められる。

2.65〜2.69m 軽石混じりシルト。褐色〜灰褐色を呈す。軽石はφ=2o程度で、散点的に認められる。

2.97〜4.10m 炭質物に富むシルト(泥炭状である)。黒〜暗茶褐色を呈す。全体的に含水比は高い。また、全体的に軽石を含み、一部、卓越する。

3.10m φ=0.5〜1.0o、白から淡褐色の軽石が濃集する。

3.55〜3.57m、3.63m付近、φ=0.5〜1.5o、淡褐色の軽石が濃集する。

4.10〜4.20m 軽石混じり中粒砂。暗褐色〜暗茶褐色を呈す。軽石はφ=0.5〜2o程度で、褐色を呈す。発泡は悪い。

4.20〜4.53m 軽石層。単黄褐色を呈す。一部有機質粘度を含む。4.42m以深、軽石のφが大きくなる(最大3o程度)。軽石は発泡悪い。

4.53〜4.63m 有機質粘土。炭質物に富み、泥炭状である。

4.57m付近、ガラス質火山灰を含む。

4.63〜5.20m 砂質シルト。灰〜淡暗灰色を呈す。弱い水平構造が認められる。少量の炭質物が含まれる。

5.20〜6.25m 腐植に富むシルト。暗褐色〜暗灰褐色を呈す。一部比較的大きな材を含む。また、コアは全体的に軟質で、含水は多い。6.22m付近は、青灰色を呈すシルト層と互層を成す。

6.25〜6.48m 砂混じりシルト。砂質分は極細粒砂を主体とする。青灰色〜淡青褐色を呈す。腐植を挟在し、水平構造が発達する。

6.48〜7.00m 礫混じり砂質シルト。淡青褐色〜青灰色を呈す。砂質分は極細粒砂〜細粒砂を主体とする。また、礫は片岩を主体とし、φ=3〜7o程度である。一部に腐植物の薄層を挟在する。

7.00〜7.33m シルト混じり砂礫層。暗灰色を呈す。礫は片岩を主体とし、φ=10〜15o程度である。

7.33〜7.82m 砂混じりシルト〜腐植質シルト。淡青褐色を呈す。腐植を挟み、水平構造が発達する。部分的に少量の片岩礫が、認められる。

7.82〜8.00m シルト混じり砂礫。暗青灰色を呈す。シルト分を比較的多く含む。全体的にコアはゆるい。

9YA−7

0.00〜0.10m 表土

0.10〜0.35m 砂混じりシルト。淡青灰色を呈す。部分的に黄白色の軽石が認められる。

0.35〜1.60m 砂混じりシルト。淡茶褐色〜暗褐色を呈す。数度程度傾斜した堆積構造が認められる。1.10m以深はφ=2o程度の緑色片岩礫が点在する。

1.60〜2.00m 砂混じりシルト〜中粒砂。淡青灰色を呈す。上方細粒化する。コアは、やや軟弱で、砂質分やや多い。

2.00〜2.42m シルト。青灰色を呈す。コアは、比較的しまっている。2.10〜2.25m、黄白色の軽石が点在する。また、最下部は、腐植が多く含まれ、水平堆積構造が発達する。

2.42〜2.58m 砂礫層。青灰色を呈す。礫は緑色片岩を主体とし、φ=2〜5o程度である。

2.58〜3.50m 腐植土及び軽石を多く含むシルト層。腐植を主体とする部分と、軽石を主体とする部分に分けられる。また、全体的に水平構造が認められる。

2.92〜2.94m 軽石濃集する。

3.50〜3.85m 軽石層。腐植がかなり含まれる。軽石の発泡度は低い。

3.85〜4.25m 腐植及び砂層を含むシルト。青灰色を呈す。

3.92〜3.95m ガラス質火山灰層。全体的に分散している様子である。

4.25〜5.22m シルト混じり砂礫。青灰色を呈す。砂質分は中粒砂〜粗粒砂を主体とする。コアは全体的にゆるく、塊状で、堆積構造は認められない。礫はφ=2〜10o程度、片岩主体とする。

5.22〜5.55m 砂礫混じりシルト。青灰色〜灰褐色を呈す。礫はφ=5o程度を主体とする。コアはよくしまっている。

5.55〜5.86m 腐植物に富むシルト。泥炭状である。暗褐色を呈し、コアは非常に軟質である。一部、腐植物の少ないシルトと互層を成し、水平堆積構造が認められる。

5.86〜6.52m 礫混じりシルト。淡青褐色〜青灰色を呈す。φ=5o程度の礫が多く含まれる。一部、腐植質な部分が認められる。

6.52〜7.12m 礫混じり中粒砂。暗灰色を呈す。φ=10o程度の礫が、点在する。コアは全体的にゆるい。6.82〜7.00mはシルト分が多く、腐植物を多く挟む。

7.12〜8.00m シルト。暗褐色〜青褐色を呈す。青灰色のシルト層を挟み、水平堆積構造が認められる。全体的にやや腐植質である。7.50m以深は、特に腐植物に富む。

9YA−8

0.00〜0.32m 表土及び耕作土

0.32〜1.12m 砂混じりシルト〜砂質シルト。灰褐色〜淡暗灰色を呈す。0.32〜0.70mは少量の軽石及び炭質物を含む。

1.12〜1.45m 砂礫混じりシルト。灰〜淡青灰色を呈す。礫は片岩を主体とし、φ=2〜8o程度である。塊状で、構造は認められない。

1.45〜2.00m 砂礫混じり粘土〜粘土。淡青灰色を呈す。全体にやや含水比高く塊状で構造は認められない。

2.00〜2.20m 砂質シルト。淡青灰色を呈す。塊状で、礫は認められない。

2.20〜2.58m 腐植物及び軽石混じり粘土。灰褐色〜淡暗灰色を呈す。砂質分は少ない。軽石はφ=0.5〜2o程度で、発泡よく、白色を呈す。

2.58〜3.50m 腐植質シルト。暗茶褐色〜黒色を呈し、腐植物に非常に富む。軽石層はφ=0.5o程度で厚さ5〜20o程度である。

3.00〜3.20m 軽石密集する。φ=0.3〜1.0o程度である。

3.50〜4.02m 軽石層。暗褐色〜淡暗灰色を呈す。全体的に腐植質に富み、砂質分を含む。

4.02〜4.18m 腐植物に富むシルト層。暗褐色〜淡暗灰色を呈す。全体的に腐植質に富み、砂質分を含む。

4.10〜4.15m ガラス質火山灰。非常に細粒である。

4.18〜4.50m 砂質シルト。淡青灰色を呈す。4.30m付近まで、やや腐植質である。

4.50〜6.40m シルト混じり砂礫。淡青灰色を呈す。礫は片岩主体で、亜円〜亜角、φ=5〜30o程度である。部分的に礫が大きくなる部分が認められる。コアは全体的にややしまっており、構造は不明瞭である。

6.40〜6.70m シルト混じり中粒砂。青灰色を呈す。φ=2o程度の礫が点在する。6.50〜6.60mはシルト分が卓越し、水平堆積構造及び腐植物が認められる。

6.70〜8.00m 砂混じりシルト〜腐植土混じりシルト。青灰〜暗茶褐色を呈し、全体的にほぼ水平堆積構造が発達する。7.40m以深、暗茶褐色を呈し、腐植物を多量に含む

9YA−9

0.00〜0.30m 表土。

0.30〜1.18m 砂混じりシルト。淡茶褐色〜淡灰褐色を呈す。砂質分は細粒砂〜中粒砂を主体とする。構造は不明瞭で、ややしまっている。0.40〜0.55m、軽石が散点的に含まれる。

1.18〜1.60m 砂礫〜シルト混じり砂礫。淡青灰色を呈す。礫はφ=2〜20o、亜角〜亜円礫を主体とする。また、礫種は片岩が大部分である。砂質分は中粒砂〜粗粒砂を主体とする。コアはややゆるい。

1.60〜2.15m 砂及び砂礫混じりシルト。淡青灰色を呈す。礫はφ=2〜5o程度を主体とする。構造は不明瞭である。

2.15〜2.78m シルト。淡青灰色を呈す。2.55m付近、φ=1o程度の軽石が点在する(As−OK)。下部は腐植土を層状に挟在し、水平堆積構造が発達する。

2.78〜3.80m 腐植土混じりシルト〜軽石混じりシルト。黒色〜暗茶褐色を呈す。全体的に腐植物を多く含み、また、軽石も混入している。部分的には軽石濃集層が認められる。

2.89〜2.90m、3.28〜3.30m、軽石が密集する。φ=0.5〜1o程度である。

3.80〜4.10m 腐植物混じり軽石層。φ=1o程度で発泡悪い。やや軟弱である。

4.10〜4.20m 腐植物混じりシルト。黒色を呈す。腐植物が卓越する。

4.20〜4.28m ガラス質火山灰混じりシルト。腐植物に富む。火山灰はシート状に認められる。

4.28〜4.78m 砂混じりシルト。青灰色を呈す。砂質分は細粒砂を主体とする。弱い水平堆積構造が発達する。

4.78〜5.33m シルト混じり砂礫。青灰色を呈す。礫はφ=5〜10o程度、亜角礫を主体とする。礫種は片岩が大部分である。砂質分は細粒砂〜中粒砂を主体とする。

5.33〜6.85m 砂混じりシルト。淡青灰〜青灰色を呈す。砂質分は細粒砂〜中粒砂を主体とする。一部腐植物による水平堆積構造が認められる。5.60m付近、乱れた堆積構造が認められる。

6.85〜8.00m 腐植物混じりシルト。細粒砂を少量含む。上部は、弱い水平堆積構造が認められる。全体的に腐植物の大きさは一定で、材は認められない。

9YA−10

0.00〜0.20m 表土

0.20〜1.05m 砂混じりシルト。φ=2o程度の礫が点在する。弱い堆積構造が認められる。

1.05〜1.17m 砂混じり軽石。淡青灰色を呈す。砂質分は中粒砂を主体とする。軽石はφ=1o程度で、黄白色から白色を呈す。

1.17〜1.50m 砂混じりシルト。青灰色を呈す。やや弱い水平堆積構造が認められる。

1.50〜1.74m シルト混じり砂礫。青灰色を呈す。礫はφ=2o程度で、砂質分は中粒砂〜粗粒砂を主体とする。

1.74〜2.20m 砂混じりシルト。青灰色〜暗青灰色を呈す。全体的に腐植物を含む。また、弱い水平堆積構造も認められる。

2.20〜2.70m シルト〜軽石混じりシルト。塊状で、淡青灰色を呈す。

2.30〜2.70m、軽石が混入する。φ=1o程度で、白色を呈す。やや発泡する。

2.70〜3.80m 腐植土混じりシルト〜腐植土混じり軽石。暗褐色〜黒色を呈す。軽石はφ=1〜2o程度で、黄白色〜ややかすんだ白色を呈す。

3.00〜3.07m、3.20〜3.28m、3.32〜3.36m、3.38〜3.45m、軽石が卓越する。

3.80〜4.22m 腐植質シルト混じり軽石層。3.80〜4.00m間では特に軽石が密集する。軽石はφ=1o程度で、発泡悪い。また、黄白色〜ややかすんだ白色を呈す。

4.22〜4.40m 腐植物に富む(泥炭状)シルト〜ガラス質火山灰混じりシルト。ガラス質火山灰をレンズ状、層状に挟在する。

4.34〜4.40m、火山灰(AT)が多く含まれる。

4.40〜4.72m 砂混じりシルト。淡青灰色を呈す。砂質分は細粒砂を主体とし、弱い水平体積構造が認められる。

4.72〜5.18m シルト混じり砂。淡青灰色〜淡暗灰色を呈す。塊状で、やや含水比高い。

5.18〜6.25m シルト〜砂混じりシルト。暗灰色から淡青灰色を呈す。5.18〜5.32m、6.10〜6.25m部分にφ=2〜5o程度の礫が含まれる。それ以外は比較的細粒である。また、全体的に腐植物を含む。5.84〜5.87m付近にφ=0.8o程度の軽石が多く含まれる。

6.25〜6.90m シルト分を含む粗粒砂。淡暗灰色〜灰色を呈す。礫はφ=2〜5o程度で円〜亜円礫を全体的に含む。

6.90〜7.10m 砂混じりシルト。淡青灰色から淡暗灰色を呈す。弱い水平堆積構造が認められる。

7.10〜7.46m シルト分を含む粗粒砂。淡暗灰〜灰色を呈す。φ=2〜4o程度の円礫を少量、全体的に含む。構造は認められず塊状である。

7.46〜8.00m 砂質シルト。淡暗灰〜淡灰色を呈す。やや粗粒な砂層が5度程度傾斜して認められる。また、全体的に腐植物を含む。

9YA−11

0.00〜0.13m 表土

0.13〜1.04m 砂・礫混じりシルト〜粘土。灰褐色から暗灰褐色を呈す。酸化体の薄層が挟在する。礫はφ=2〜5o程度のものが多く、最大で8o程度である。また礫種は風化した片岩を主体とする。

1.04〜2.00m シルト混じり細粒砂。淡青灰色〜淡灰褐色を呈す。少量の礫及び腐植物を含む部分が認められる。また、1.21〜1.70mにかけて軽石が認められる。

1.40〜1.45m、1.62m、では軽石が比較的多く分布する。軽石はφ=0.5〜2o程度で、白〜淡褐色を呈す。高発泡している。

2.00〜2.70m 少量の砂分を含むシルト。淡青灰色を呈し、弱い水平体積構造が認められる。2.30m付近、材が認められる。

2.70〜2.97m 軽石混じり粘土。褐色〜淡茶褐色を呈す。軽石はφ=0.2〜1o程度で、量は多くないが、全体的に分布する(As−OK)。

2.97〜4.37m 腐植質シルト〜軽石を多く含むシルト。黒から暗茶褐色を呈す。軽石層を数枚挟んでいる。4.10m付近に、10cm程度の材が認められる。軽石はφ=0.3〜1.0o程度である。

3.40〜3.46m、3.50m、3.60〜3.70m、軽石が密集している。

4.37〜4.60m 軽石混じり中粒砂。淡灰褐色〜灰褐色を呈す。4.50m以深は軽石主体である。軽石はφ=0.2〜1.5o程度で、黄褐色〜淡褐色を呈す。また、発泡は悪い。

4.60〜4.72m 腐植物に富むシルト。泥炭状で、黒〜暗茶褐色を呈す。

4.68〜4.72m ガラス質火山灰(AT)を挟む。

4.72〜5.45m 砂質シルト。淡青灰色〜青灰色を呈す。φ=2o程度の礫を少量含む。また、腐植物も少量含む。

5.45〜5.55m シルト混じり砂礫。青灰色を呈す。礫はφ=2〜10o、砂質分は中粒砂〜粗粒砂が主体である。

5.55〜7.20m シルト〜砂混じりシルト。暗灰色〜淡青灰色を呈す。砂質分は中粒砂〜細粒砂を主体とする。6.07〜6.60mは腐植物を多く含み、水平堆積構造が発達する。

7.20〜7.55m シルト混じり中粒砂。淡青灰色を呈す。中粒砂主体である。上部に2o程度の礫が点在する。

7.55〜8.07m 砂混じりシルト。7.80〜7.90m、材を挟在する。下部は水平堆積構造が発達する。最下部は中粒砂主体。

8.07〜9.27m 腐植物混じりシルト〜砂混じりシルト。淡青灰色を呈す。水平堆積構造がやや発達する。下部ほど腐植物が多く含まれる。

9.27〜9.55m 砂礫〜シルト混じり砂礫。礫はφ=2o程度が主体である。9.45m以深は、砂礫で、φ=20o程度になる。また、シルト分は少ない。

9.55〜10.00m 砂混じりシルト。青灰色を呈す。9.70m以深は腐植土を層状に挟在し、水平堆積構造が発達する。

10.00〜10.23m シルト混じり粗粒砂。暗灰色を呈す。φ=2〜3o程度の円から亜円礫が少量、含まれる。

10.23〜11.10m 砂礫混じり粘土〜シルト。淡灰褐色〜暗灰色を呈す。10.23〜10.40m間では腐植物が含まれる。それ以深は、φ=2〜20o程度の礫が含まれる。礫は片岩主体で、円から亜円礫である。

11.10〜12.50m シルト混じり砂礫。淡灰色〜淡暗灰色を呈す。礫はφ=2〜15oで、亜円〜亜角礫、片岩・チャートを主体とする。塊状で構造は認められない。

12.50〜14.33m 砂礫混じりシルト〜砂混じりシルト。淡暗灰色〜淡灰褐色を呈す。12.50〜12.75m間では腐植物を含んでいる。また、弱い水平堆積構造が認められる。12.75m以深はφ=2〜15o程度の片岩礫(風化した)が混入する。

14.33〜14.77m 腐植物を多く含むシルト。全体的に砂質分を含んでいる。炭質物は厚さ1〜10o程度の薄層を形成し、水平堆積構造が発達する。

14.77〜16.38m 粘土。淡灰褐色〜淡暗灰色を呈す。上部は腐植物を多く含み、若干の軽石が認められる。一部に弱い水平構造が認められる以外、15.00m以深は塊状である。

16.38〜17.67m シルト〜砂質シルト。淡青灰色〜淡灰褐色を呈す。塊状で構造は認められない。

17.67〜18.25m シルト混じり砂礫。灰褐色〜淡灰褐色を呈す。コアはルーズでやや乱れている。礫はφ=2〜30o程度で、亜角礫〜亜円礫である。片岩及びチャートを主体とする。18.20m以深、礫が減少し、階の有機質粘土に漸移する。

18.25〜19.60m 腐植物に富む粘土。(最上部は有機質粘土)。暗茶褐色〜暗灰褐色を呈す。19.00m間では塊状、それ以深は腐植物に富む部分と相対的に少ない部分で、水平に互層を成す。

19.60〜20.00m シルト〜粘土。やや細粒化する。他は同上。18.85〜19.90m付近に厚さ数oの火山灰?が数枚、挟在する。全体的に水平構造を示す。

20.00〜21.43m シルト〜シルト混じり極細粒砂。淡灰褐色〜淡緑褐色を呈す。上方細粒化のサイクルが認められる。下部の方が、より砂質分に富むようである。

21.43〜21.86m 腐植物に富む粘土。灰褐色〜淡茶褐色を呈す。塊状である。

21.86〜22.77m 砂礫混じり粘土。淡茶褐色を呈す。また、全体的に炭質物が含まれる。礫が少量、全体的に含まれる。

22.77〜23.64m 腐植物を含む粘土〜シルト。淡茶褐色〜淡灰褐色を呈す。塊状で礫は含まれない。一部粗粒な部分が認められ、水平堆積構造をなす。

23.64〜24.75m 砂礫混じり粘土〜細粒砂。淡灰褐色〜淡暗灰色を呈す。礫は片岩、チャートを主体とし、φ=2〜10o程度である。

24.75〜25.40m 粘土。淡緑灰色〜淡青灰色を呈す。塊状で礫は認められない。

25.40〜26.80m 砂礫混じり粘土。淡青灰〜淡緑灰色を呈す。塊状で構造は認められない。礫は、シルト岩及び泥岩の円礫で、φ=10〜20o程度のものである。

26.80〜27.97m やや凝灰質なシルト。淡青灰色を呈す。基本的に塊状で、構造は認められない。27.50m以深に、散点的に軽石片が混入する。

27.97〜28.77m 粘土混じり砂礫。淡緑灰色を呈す。礫はφ=2〜40o程度で、亜角から亜円礫、片岩及びチャートを主体とする。いずれもあまり風化を受けていない。礫率は30%程度である。

28.77〜28.88m 砂礫混じり粘土。緑灰色〜淡青灰色を呈す。

28.88〜30.90m 砂礫。やや泥質分を含む部分も認められる。淡青灰色〜淡緑灰色を呈す。礫はφ=2〜20o程度で、亜角から亜円礫、片岩及びチャートを主体とする。大きいものは30〜50o程度である。いずれもあまり風化を受けていない。礫率は40〜50%程度である。全体的にコアはルーズで、未固結である。

30.90〜33.27m 30.90m以深、新第三紀、吉井層のシルト岩。灰褐色を呈す。全体的に風化しているため、亀裂質である。31.27m以深、ブロック状に亀裂が発達する。

33.27〜33.67m 凝灰岩。灰白色〜淡褐色を呈す。上位、下位のシルト岩との関係は明瞭で、60゜程度傾斜している。

33.67〜35.00m シルト岩。ブロック状に亀裂が発達する。