(4)Eh−2測線

(保美地区  図3−5−4参照)

見掛け比抵抗は、概ね40Ω・m以下と低比抵抗を示す。

比抵抗断面から次のことが言える。

・比抵抗は、表層付近を除いて概ね30Ω・m以下である。

・地表付近では、層厚5m以下で50〜200 Ω・m程度の比抵抗の高い部分が分布する。

・測線中央部には、やや深部まで相対的に比抵抗の高い部分が認められる。

地質解釈として次のことが言える。

・表層に認められる高比抵抗部「H〜HH」が段丘砂礫層と推定される。

・「LL」および「L〜LL」が第三紀層と推定され、第三紀層は、表層からGL−5m付近よりほぼ水平に分布している。

周囲の地形より断層は測線の中央付近を通ると推定されるが、明瞭なコントラストは認められない。しかし、測線中央付近では、相対的に比抵抗が高くなる傾向がみられ、断層との関連も想定されるが、詳細は不明である。