3−3−4 トレンチの手順

(1) 地質調査を行ない、トレンチ掘削条件を良く吟味の上、トレンチ候補地点を計画する。

(2) 計画地点の作業範囲を定め、その土地の持ち主に調査の内容を説明の上了解を求める。

(3) 土地の持ち主の了解が得られた後に、時にボーリング調査などで更に正確に断層の存在する可能性のある場所を検討し、具体的なトレンチの位置・同形状・掘削範囲・掘削土仮置き範囲・作業ハウス・車輌及び機材置き場・作業仮設道路・排水施設などを確保の上、余裕を持って借用範囲を定めて作業に掛かる。

(4) 掘削土は、耕作土・その他の土砂に分けて仮置きし、作業終了後に原形復旧する。

(5) トレンチ掘削と平行して地質観察を進め、必要に応じて設計形状を変え、目的を達するようにする。

(6) トレンチ掘削終了後、必要な地質観察と関係者の検討の後、その土地の持ち主に連絡の後、速やかに原形復旧作業を行う。

(7) 作業終了後、その土地の持ち主の立ち会いの下確認の後、引き渡しを行う。