(5)Bk−5

0.00〜0.44m、表土及び砂混じり粘土。淡茶褐色を呈す。2〜3oの礫を少量含む。

0.44〜0.92m、シルト、灰〜淡赤褐色を呈す。葉理が発達し、また、細粒砂の薄層を多数挟在する。

0.92〜1.50m、細粒砂〜極粗粒砂。一部粘土を挟む。灰褐色を呈す。

1.50〜1.74m、流出。

1.74〜2.00m、砂混じりシルト。灰褐色を呈す。

2.00〜2.10m、粗粒砂。灰褐色を呈す。

2.10〜2.18m、軽石層。白〜黄白色を呈す。軽石はφ=2〜3oで、やや発泡する。YPに相当する。

2.18〜2.48m、シルト〜細粒砂。灰褐色を呈す。シルト部分には炭質物を挟む。

2.48〜2.72m、軽石層。白〜黄白色。φ=1〜3o。下部の粒子は大きく、本質であると思われる。発泡は悪い。BPに相当する。

2.72〜3.07m、シルト〜細粒砂。最上部は有機質粘土で黒色を呈す。それ以外は灰褐色を呈す。

3.07〜5.52m、有機質に富む粘土(一部泥炭状)で構成され、数層の軽石を挟在する。

3.14〜3.18m、軽石層で、白色から黄白色を呈す。φ=1〜3o程度である。BP層に相当する。

3.80〜4.00m、粘土層中に、軽石がレンズ状に挟まれている。BP層に相当する。

4.00〜4.50m間で5層の軽石層が挟まれる。各軽石層は5cm〜10cmの厚さを持ち、白〜黄白色を呈する。また、発泡悪い。

4.51〜4.78mの区間では泥炭状の粘土層が卓越する。途中、薄い礫層を挟む。4.78〜5.18m、軽石層で、白色から黄白色を呈する。φ=1〜4oで、下部ほど粒径が大きくなる傾向が見られる。発泡は悪い。BP層に相当し、その内のムロタ火山灰に相当するとされた。

5.24〜5.32m、ガラス質火山灰。肌色である。AT火山灰層に同定される。

5.52〜9.50m、基質は中粒砂〜細礫。青灰〜灰褐色を呈す。全体的にはやや粘土分を挟む。礫は2〜20o程度のものを主体とし、一部50o程度のものも見られる。礫種は片岩を主体とする。8.24m、9.10m、9.30m付近には炭質物の層及び泥炭状粘土を挟在する。

9.50〜9.90m、流出。

9.90〜11.32m、シルト〜砂質シルト。淡暗灰〜灰褐色を呈す。炭質物及び木片を普遍的に含む。礫はφ=2〜4oで、円礫で、少量含まれる。

11.32〜11.87m、細粒砂〜中粒砂。若干の泥質分を含む。灰〜淡暗灰色を呈す。未固結でルーズである。礫は2〜10o程度であり、形態は亜角〜亜円礫。片岩礫を主体とする。

11.87〜12.46m、水平葉理の見られるシルト。灰褐色。一部粘土、砂の薄層が水平葉理を構成している。

12.46〜12.90m、細粒砂〜中粒砂。やや泥質分を含む。灰褐〜淡灰褐色を呈す。水平構造が発達する。礫は含まれない。

12.90〜13.31m、炭質物を含むシルト。炭質物が薄層をなしている。2〜4o程度の片岩礫を少量含む。雲母片が目立つ。

13.31〜13.60m、中粒砂。淡灰褐〜灰褐色を呈す。下部にレンズ状のシルトを挟む。シルトは炭質物に富む。

13.60〜14.00m、シルトから砂質シルト。炭質物及び木片を多く含む。灰褐色〜暗灰褐色を呈す。13.80m以深はφ=2o程度の礫を多く含む。

14.00〜14.19m、泥質分を若干含む中粒砂。淡緑灰色を呈す。φ=2〜8o程度の片岩礫を含む(亜角礫)。また、シルトレンズも見られる。

14.19m〜14.45m、炭質物に富むシルト。淡灰〜暗褐色を呈す。礫はほとんど見られない。

14.45m〜14.84m、泥質分を含む細粒砂。灰褐〜淡灰褐色を呈す。14.55m付近に1cm程度の厚さの粘土が含まれる。テフラ層ではないかと思われる。礫は一部に濃集する以外、見られない。

14.84m〜18.57m、粘土〜シルト。灰褐から暗灰褐色を呈し、下部は淡青灰を呈す。全体的に炭質物を含み一部は泥炭状である。礫は一部を除いて少ない。15.55m〜15.80m付近炭質物に富み、泥炭状である。16.40mから16.62mは片岩礫が多く含まれ、φ=5〜20o程度、形態は亜円礫である。17.83m付近10cm程度の細粒砂挟在する。

18.57m〜19.20m、中粒砂。若干の泥質部を含む。淡灰褐〜淡暗灰色を呈す。礫率高く(70〜80%)、片岩、チャート礫を主体とし、石英片なども含まれる。形態は亜角礫〜角礫で、φ=2〜8o程度である。

19.20m〜20.77m、粘土〜シルト。灰褐〜こげ茶色を呈す。礫は見られない。炭質物を多く含み、特に19.85m〜20.37mにかけては泥炭状である。

20.77m〜21.13m、砂・礫混じりシルト。暗灰褐色を呈す。礫はφ=2〜4o程度である。

21.13m〜22.28m、シルト。淡黒色から灰褐色を呈す。中部から下部にかけて葉理が発達し、有機物をレンズ状及び薄層状に挟む。また、下部には中粒砂〜粗粒砂の薄層も挟在する。

22.28m〜22.58m、粘土混じり中粒砂。灰褐色を呈す。礫は含まれない。

22.58m〜23.30m、粘土からシルト。最上部は有機物に富み、泥炭状である。黒色〜淡黒色を呈す。全体的に有機物を含み暗色をしている。礫はφ=2〜3o程度のものを少量含む。下部は炭質物が20゜程度傾斜して、薄層状に含まれるが、不明瞭である。

23.30m〜24.80m、粘土分を含む細粒砂〜粗粒砂。青灰褐色を呈す。24.00m〜24.50m付近には炭質物が見られる。24.35m以深にはφ=2〜4oの礫が含まれる。

24.80m〜26.00m、砂混じりシルト、一部細粒砂を挟む。青灰褐色〜淡青灰を呈す。上部には砂質分を多く含み、炭質物も挟まれる。25.48m以深にはガラスが少量含まれる。最下部にはφ=2〜4o程度の礫が含まれる。

26.40m〜27.67m、砂混じり粘土〜シルト。淡暗灰〜淡青灰色を呈す。最上部は炭質物を多く含むシルト。27.40m以深は砂質分を多く含む。また、礫は含まれず、一部に中粒砂の礫を含む。

27.67m〜28.85m、極粗粒砂から細礫。粘土分を含む。灰褐色〜青灰褐色を呈す。礫は片岩主体で一部はクサリ礫化している。φ=0.5〜20o程度である。

28.85m〜29.20m、砂礫混じり粘土。青灰褐〜淡黒色を呈す。29.10m以深は炭質物に富む。

29.20m〜30.53m、粗粒砂から細礫、一部粘土層を挟む。青灰から淡青灰色を呈す。30.00mまで礫はφ=5〜15oで、片岩を主体とする。また、やや風化している。30.00m〜30.18mの間では礫混じり粘土で、φ=2〜10oの亜角礫を含む。30.18m〜30.53mまでは礫を多く含む粗粒砂からなり、礫率は約80%程度である。

30.53m〜34.00m、細粒砂岩層。淡緑灰〜淡緑褐色を呈す。一部は変質し、緑泥石化している。固結度は高く、亀裂が見られる部分以外は基本的に塊状である。吉井層に対比される。