(4)Bk−4

0.00〜0.23m、炭質化していない根や植物片を含んだ表土。淡茶褐色を呈す。中粒砂及びφ=10o程度の礫を含む。

0.23〜1.00m、中粒砂〜粗粒砂を含む粘土。0.50m以深はローム質である。茶褐色から灰褐色を呈す。

1.00〜2.11m、細粒砂〜中粒砂。粘土分を多く含む。

2.11〜2.40m、砂混じり粘土。灰褐色を呈す。礫は2〜5o程度である。

2.40〜2.71m、炭質物を多量に含んだ粘土。泥炭状であり、暗茶褐色から黒色を呈す。

2.40〜2.41m、白色の軽石が濃集する(φ=1o以下)。YPに相当する。

2.71〜3.38m、炭質物を含んだ軽石密集層。茶褐色。軽石は発泡悪く、1〜2o程度である。BP中部に相当する。

3.38〜3.61m、軽石、礫混じり細粒砂。茶褐色を呈す。軽石の特徴は上記と同じである。

3.61〜3.67m、軽石層。軽石が濃集しており、淡茶から白色を呈す。φ=0.5〜2o

3.67〜4.00m、炭質物、軽石混じり粘土層。上部はやや砂分を主体とする。灰褐色〜黒色を呈す。

4.00〜4.34m、軽石、礫混じり細粒砂〜中粒砂。茶褐色を呈す。軽石はφ=0.5〜1oで、下部に集中する。BP下部と同定される。

4.34〜4.46m、泥炭状の粘土。黒色を呈す。4.42〜4.46にはガラスの密集したガラス質火山灰が挟まれ、肌色を呈す。これは水平構造が発達し、水成であることがわかる。ATであると同定された。

4.46〜4.90m、細粒砂を含む粘土。灰褐色を呈す。

4.90〜7.00m、極細粒砂〜粗粒砂。淡青灰〜淡灰褐色を呈す。下部に移るにつれ、細粒化する傾向がある。礫は全体的に少なく、円から亜円礫、φ=2〜10o程度で、片岩、チャートを主体とする。6.60m以深は泥質分を多く含む。また、炭質物の薄層が挟まれる。

7.00〜11.70m、粘土〜シルト。一部細粒砂層を挟在する以外、泥質分主体である。茶褐色〜灰褐色を呈す。また、全体を通じて炭質物が含まれる。礫は、まれに10〜20o程度の円礫が含まれる程度である。10.30m以深は炭質物が濃集する部分が見られる。

11.70〜14.23m、基質は中粒砂〜細礫で構成される。灰褐色を呈す。基質は全体的に未固結で、ルーズである。礫は片岩を主体とし、φ=2〜20o程度である。全体に礫率は高い。

14.23〜16.08m、粘土から構成される。黄褐色〜淡褐灰色、一部青灰色を呈す。所々に少量の炭質物をレンズ状に含む以外は、塊状である。

16.08〜24.15m、砂質な細粒凝灰岩によって構成される。新第三紀層の吉井層と想定される。基質は変質が著しく、表面は褐色がかっているが、内部は青灰から淡青灰色をなす。基質の固結度は高い。また、亜炭、シルトの偽礫、及び2〜5o程度の礫を普遍的に含む。亜炭は大きいものの他に数o程度のものが多く含まれ、帯状になっている。18.00m〜19.00m付近にφ=5〜10oの軽石が含まれる。軽石自体は比較的新鮮である。19.50m付近、炭質物が層状に配列し、その傾斜は60゜程度である(やや不明瞭)。20.90m付近、φ=2〜5oの軽石を含む。21.55m付近、亜炭が60゜程度傾斜して配列する。また、同層準以深、22.50mまで炭質物及び軽石が多量に含まれる。22.50m以深はシルトの偽礫が多く含まれる。23.98〜24.10mまで炭質物の葉理の見られる細粒凝灰岩。淡灰褐色を呈す。24.10〜24.15mまで軽石凝灰岩。

24.15〜25.00m、軽石、炭質物、片岩礫などを含む細粒砂〜中粒砂。シルトの偽礫も少量含まれる。20゜〜30゜程度傾斜するようであるが、基質が雑多であるため、不明瞭である。暗灰色から暗灰褐色を呈す。

25.00〜30.00m、軽石、砂、礫混じり泥岩。固結度は高い。灰褐色〜黄灰褐色を呈す。一部貝化石(印象)も産出した。軽石はφ=2o〜15oで、白色から淡灰白色を呈す。礫は、緑灰〜暗緑灰色を呈し、泥岩を主体とする。砂分は細粒砂〜極細粒砂である。また、ごま塩状に長石、石英、ガラス、が分散する。また、所々に薄い砂の層が挟在し、20゜〜40゜程度傾斜するようである。