(3)Bk−3

0.00〜0.21m、細粒風化火山灰(角閃石を含む)。下部にはφ=1oの風化した軽石(橙色)を含む。

0.21〜0.52m、小礫、砂混じり粘土。茶褐色を呈す。

0.52〜0.92m、礫混じり中粒砂〜粗粒砂。0.5〜1o程度の大きさの軽石が散点的に分布している。軽石の発泡は悪い。

0.92〜1.16m、粘土。灰褐色。礫はほとんどみられない。

1.16〜1.30m、粗粒砂。石英及び長石片が密集しており、白色に見える。上部を中心に淡黄〜白色の軽石が集中している。軽石の大きさはφ=2〜3o。やや発泡している。

1.30〜2.24m、細粒砂〜中粒砂。灰褐色を呈す。所々にレンズ状に炭質物を含む。粘土が卓越している部分と砂が卓越している部分とが互層状をなしている。礫はφ=10o以下で、量は少ない。

2.24〜2.62m、粘土。炭質物を多く含み、灰褐色〜黒色を呈す。所々炭質物が集中し、泥炭状態である。

2.62〜2.80m、粗粒砂。灰褐色を呈する。若干の炭質物を含むが、礫はみられない。

2.80〜3.14m、基質は細礫を主体とする。暗灰色を呈す。礫は片岩を主体とし、φ=10〜30o程度である。

3.14〜3.63m、砂混じり軽石層。茶褐色を呈す。軽石は淡黄色でφ=2〜3oである。

3.63〜3.74m、泥炭で構成され、主として黒色の炭質物が濃集する。

3.74〜3.79m、ガラス質火山灰、非常に細粒である。ATと判明した。

3.79〜3.83m、泥炭で構成され、主として黒色の炭質物が濃集する。

3.83〜4.12m、細粒砂〜細礫で構成され、主として細粒分主体。灰褐色。礫はφ=10o以下で、片岩を主体とする。

4.12〜5.66m、中粒砂から細礫で構成され、全体的にはφ=10o以下の小さな礫が混入し、灰褐色〜淡青灰を呈す。4.12m、4.62m、5.16m、5.60m付近にφ=10〜30o程度の礫が層をなしている。礫は片岩を主体とし、チャートも含まれる。形態は亜円から亜角礫である。最下部は下位の粘土層をやや削り込んで堆積する。

5.66〜6.55m、粘土〜シルト。灰褐色〜淡青灰色を呈す。6.10mまではやや炭質物を含む粘土。弱い水平堆積構造を示す。6.18m以深は塊状の粘土で、φ=2〜5oの亜円礫を含む。

6.55〜7.52m、細粒砂〜極粗粒砂によって構成される。淡青灰〜淡灰褐色を呈す。

7.52〜8.10m、シルト〜極細粒砂。炭質物を含み、2〜5oの礫を少量含む。灰褐色を呈し、塊状である。

8.10〜9.70m、細粒砂〜細礫によって構成される。灰〜灰褐色を呈す。9.18mまでは礫が主体で、亜角〜角礫が多く含まれる(礫率60〜70%程度)。礫径の最大は50o以上である。礫種は黒色片岩が主体であり、チャート礫は少ない。泥質分は含まれない。9.18m以深は細粒分が主体となっており、礫径はφ=2〜5o程度を主体としており、大きなものは少ない。基質に泥質分は含まれない。

9.70〜10.70mまで上方細粒化しており、基質は最下部の中粒砂〜シルトへと変化する。灰褐色〜淡灰色を呈す。少量の木片及び炭質物が含まれる。目立つ礫は含まれない。全体的にやや泥質分を含んでいる。

10.70〜11.15m、砂質分を含み、淘汰の悪いシルト。2〜3oの円礫を少量含む。灰褐色を呈す。

11.15〜11.40m、粗粒砂によって構成され、泥質分は含まれない。礫は亜角〜亜円礫で、φ=2〜5o程度である。泥質分は含まれない。最下部は下位の粘土層を削り込んでいる。

11.40〜15.75mまで粘土からシルトによって構成される。一部に2〜5o程度の礫を少量含む以外、粗粒分は含まれない。下部は炭質物が多く含まれ、泥炭状となっている。11.40〜13.00m区間は黄褐色を呈し、塊状である。13.00〜14.12m区間は有機物を多く含み、含水比高く、固結度が低い。暗茶褐色から茶褐色を呈す。14.12〜14.83m区間はやや砂質分を含むシルトで、黄褐色を呈す。少量の木片を含む。14.83〜15.75mまでは炭質物を多く含むシルトで、一部は泥炭状である。黒色から灰褐色を呈す。

15.75〜18.70m、基質は細粒砂〜粗粒砂によって構成される。灰褐色〜淡灰褐色を呈す。16.85mまでは粘土混じりの細粒砂〜中粒砂で、全体的に炭質物が混入し、部分的に濃集している。礫は2o程度のもので、量は少ない。17.00以深はやや礫分が増加する。18.10m以深は泥岩礫が主体となる。

18.70〜26.75m、非常に固結した新第三紀層の泥岩。吉井層に相当すると思われる。灰褐色を呈す。5〜20cm毎に亀裂の発達した泥岩で、一部の亀裂面には粘土を介在するものも見られる。

26.75〜27.50m、この間流出。

27.50〜30.00m、シルト岩〜極細粒砂岩。暗灰褐色〜灰褐色を呈す。片岩(主として緑色・黒色片岩)の円〜亜円礫を多く含む。礫径はφ=2〜5o程度である。一部には軽石礫なども見られる。一部亀裂は粘土によって充填される。