(10)Bh−3

0.00m〜0.38m、表土(砂混じり黒色土)。長石、ガラスを多く含む。

0.38m〜0.70m、軽石を含むテフラ層。橙色から淡橙色を呈す。軽石の大きさはφ=1〜2o程度である。YP火山灰層に同定された。

0.70m〜1.00m、胡麻塩状に長石を多く含む風化細粒火山灰。淡橙色を呈す。

1.00m〜1.15m、φ=1〜3oの軽石を多く含むテフラ層。橙色を呈す。また、岩片を多く含む。

1.15m〜1.40m、角閃石、長石を多く含む細粒火山灰。淡橙色を呈す。特に角閃石が目立つ。

1.40m〜1.71m、φ=1〜3oの軽石を多く含むテフラ層。橙色〜淡黄色を呈す。

1.71m〜4.26m、粘土〜砂混じり粘土。灰褐色〜赤褐色を呈す。2.80mまでは塊状で、2.80m以深には水平構造が見られる。また、炭質物も含まれる。

4.26m〜4.65m、粘土混じり中粒砂。灰褐色〜赤褐色を呈す。

4.65m〜5.00m、礫層、基質は固結し、黄褐色を呈す。φ=20〜30oで、片岩、チャートを主体とし、風化している。

5.00m〜11.70m、礫層で、基質は中粒砂〜粗粒砂を主体とし、若干の泥質分を含んでいる。黄褐色を呈す。礫はチャート、石英、片岩などを主体とし、いずれも風化している。礫径はφ=5〜15o程度で、最大は100o程度である。また、礫率は60〜70%程度である。10.47m〜10.75mの間は礫径がφ=10〜20o程度となり、比較的細かな礫から構成される。

11.70m〜14.80m、礫層で、礫径がφ=10〜30o程度と比較的細かな礫主体となる。そのほかについては上記と同様である。13.00m、13.80m付近にφ=50o程度の大きな礫が散点的に分布する。平均はφ=10〜20o程度で変わらない。

14.80m〜18.14m、礫層で、礫径は大きいものが多く、中には礫径以上のもの含まれる。礫率は70%〜80%と高い。礫種は前述と同じである。17.00m〜17.50mの間ではφ=250o程度の緑色片岩の礫が見られる。

18.14m〜18.32m、酸化した泥岩で、やや軟質である。淡茶褐色〜淡黄褐色を呈す。

18.32m〜25.00m、18.32m以深は酸化していない泥岩で、暗灰色〜灰色を呈す。全体的にやや亀裂が認められ、一部ブロック状となる。19.00m〜19.20m及び19.70m〜20.00m付近は極細粒砂〜細粒砂の薄層(1o)が見られ、40〜50゜程度傾斜する。19.50m付近に石灰質網状の脈が認められる。21.00m以深では全般的にモザイク状の亀裂が認められ、緑色片岩の角礫状岩片が混入する。亀裂面の内、粘土で充填されるものもある。また、細粒砂〜極細粒砂の薄層が80゜〜90゜の高傾斜で挟まれる。