(9)Eh−3測線

(金井1地区  図2−4−13参照)

見掛け比抵抗は、測線南側(始点側)の低地表層部で100 〜200 Ω・m程度、測線終点側に認められる段差地形の上面と下面の表層部で100 〜250 Ω・mを示す。その他は、50Ω・m以下と低比抵抗である。

比抵抗断面から次のことが言える。

・地層の比抵抗は、表層部で層厚3〜5m程度で高比抵抗部が認められる。測線始点側の低地部および測線終点側に認められる段差地形の上面と下面の表層部で100 〜250 Ω・m以上を示す。

・表層を除くと50Ω・m以下と低比抵抗である。

地質解釈として次のことが言える。

・測線始点側の高比抵抗部「H〜HH」は沖積砂礫層と推定され、斜面下部に分布する「H〜HH」は沖積砂礫層および崖錐堆積物、斜面上部に分布する「HH」は段丘砂礫層と推定される。

・段差地形の下面の低地にはGL− 5〜10m以深に「LL」が分布し、第三紀層と推定される。

測線距離70〜80mにかけての段差地形が断層崖と推定されるが、この断層崖周辺での明瞭な比抵抗のコントラストは認められない。しかし、断層崖周辺から北側で比抵抗が低くなる傾向にある。