(6)Ek−6測線

(矢場1’地区  図2−4−10参照)

見掛け比抵抗は、Ek−5測線と同様の傾向を示し、概ね50Ω・m以下であるが、測線南側で地表よりGL− 20m付近まで相対的に高い。

比抵抗断面から次のことが言える。

・地層の比抵抗もEk−5測線と同様の傾向を示し、測線南側の平地(田地を含む)表層に80Ω・m以上のやや高比抵抗部が分布する。

・50Ω・m以下の低比抵抗部は、測線北側の丘陵部では表層付近より分布し、南側平地では上記のやや高比抵抗な部分の下位に分布する。

地質解釈として次のことが言える。

・測線南側の平地表層に分布する高比抵抗部「H」が段丘砂礫層と推定される。

・「LL」は、第三紀層と推定され丘陵部では表層より分布し、南側平地では南側ほどその上面深度が深くなる傾向にある。

断層想定線の南側で第三紀層とみられる低比抵抗部の上面深度が深くなる傾向にあるが、断層崖と推定される段差は測線の120m付近に位置するのに対し、この上面が変化するのは15m程度南側となり、ずれが生じていてる。これはEk−5測線と同様の傾向を示している。