(2)Ek−2測線

(矢場1地区  図2−4−6参照)

見掛け比抵抗は概ね50Ω・m以下である。

比抵抗断面から次のことが言える。

・比抵抗は概ね水平構造であり、GL− 5 〜15m付近で高くなる。

・所々に目玉状の高比抵抗部(100〜150Ω・m以上)が認められる。

・測線距離150 m付近より北側(測線終点側)には、深部に50Ω・m以下の低比抵抗部が認められ、北に向かうほど分布深度が浅くなる。

・測線100 m付近の表層には50Ω・m以下の低比抵抗部が認められ、埋没水路の影響と推定される。

地質解釈として次のことが言える。

・上記の目玉状の高比抵抗部「H」の3箇所が段丘砂礫層と推定される。

・ボーリング結果より第三紀層は低比抵抗部「L〜LL」と推定され、北側(測線の終点側)では分布深度が浅くなると推定される。

・ボーリングBk−3孔とBk−4孔に認められる第三紀層の比抵抗の違いは、両者の地質の違い(シルト岩と凝灰岩・砂岩の違い)に起因していると推定される。

推定される断層線の延長部(測線距離175m付近)を境として比抵抗の違いが認められる。北側で下部にある低比抵抗部の盛り上がりが見られ、全体に比抵抗がやや低くなる傾向にある。