(1)データ処理の概要

データ処理は、大きく次の2種類に区分される。

@ 基本処理

a. 初期編集:データ整理・CMP編集

b. 静補正:表層静補正・標高補正・残留補正

c. 波形処理:プレフィルタ・位相振幅補償・デコンボリューション

d. 速度解析:重合のための速度を求める。

e. 重合

これらは時間軸断面の作成を目的とする処理である。この過程では、記録の品質が良好な限り、余り人為的な処理操作は含まれない。

A 解釈のための処理

a. マイグレーション:地層の傾斜・回折による見かけの断面を補正する。

b. 深度変換:時間断面を深度断面に変換する。

これらは、時間軸上で与えられた見かけ上の記録から、真の地質構造を推定するための処理である。この処理においては、与えた速度分布により結果が大きく異なることがあり、できるだけ正確な速度分布を与える必要がある。