3−2−2 中垣外南東地点 トレンチ調査

中垣外南東地点に分布するF2面の撓曲崖でトレンチ調査を実施した。層厚1m程度のシルト層をほぼ最上部層とするF2面構成層とそれを覆うF4面構成層が確認された。F2面構成層最上部のシルト層は崖地形付近で30°〜一部50°程度に急傾斜するが、崖地形末端から約5m離れるとほぼ水平になる。シルト層は崖地形の上方にもほぼ連続する。このようにシルト層は崖地形にほぼ沿って,傾斜が急変することが確認されたが、分布は連続し断層変位は認められない。シルト層の下位には、シルト層とほぼ同じ傾斜で分布する砂礫層が分布する。シルト層を覆うF4面構成層の砂礫層は、10°〜20°程度の傾斜の堆積構造が認められる(図3−2−4図3−2−5−1図3−2−5−2)。

委員会では、シルト層が急傾斜する原因として、@トレンチ下方に断層があり、その影響を受けて変形を被った、A洪水流等が流下した時に地形の傾斜に沿って堆積した、とする2つの見解が示された。これら2つの見解を堆積物の残留磁化方位および帯磁率異方性で検証したが,急傾斜部分と水平部分では有意な差は認められなかった(図3−2−6−1図3−2−6−2)。