3−1−1 手賀野地点 空中写真図化および横断測量

平成11年度地表精査では、手賀野地区に分布するM1面、M2面、L1面(平成11年度報告書ではM3面)に累積的な地形変位が認められることが明らかになった。これらの地形面の内、L1面(手賀野面)分布域にはL1面を開析して形成されたV1〜V6面が識別され、その一部の面にも低断層崖が認められる。L1面以降の地形面は圃場整備などの人工改変が進んでおり、原地形の特徴が失われている。これらのことから、手賀野地区において平成13年度に空中写真図化を行なった(図3−1−1図3−1−2図3−1−3)。使用したのは昭和22年米軍撮影の縮尺1/10,000の空中写真と昭和51年国土地理院撮影の縮尺1/8,000の空中写真である.図化した平面図上に空中写真の判読によって分類した地形面区分を示した(図3−1−4図3−1−5)。

さらに,手賀野断層の断層崖にほぼ直交する測線で横断測量を実施し、その成果に地形面区分を加えて地形断面図を作成し,各地形面での鉛直変位量を求めた(図3−1−6−1図3−1−6−2図3−1−6−3図3−1−6−4図3−1−6−5図3−1−6−6図3−1−6−7図3−1−6−8図3−1−6−9表3−1−1).