(1)火山ガラスの形態分類

Nicon製の微量干渉装置を用い、火山ガラスの形態を立体的に観察した。

ガラス内に残る発砲後の形態が、球状に発砲したバルーン型(B型)、チューブ状に発砲したチューブ型(T型)、おそらく大きな曲率のため泡の接合部がみられず、平板ないしはゆるく湾曲した扁平型(P型)、および発砲の痕跡がみられないその他の型(O型)の4型に区分した。また、発砲の大きさは、長さ0.1oの中に発砲跡が1〜2個しか入らない場合を大型(l)、3〜7個入るものを中型(m)、8個以上入るものを小型(s)とし、たとえばチューブ型(T型)で中径(m)のものをTm型と表現した。ただし、発砲密度については発砲跡のあるガラスのほとんどがほぼ完全に発砲(泡と泡が密着)しているため付記していない。

以上の基準に従い、接眼レンズに方眼ミクロメーターを装着して、ステージを回転させながら分類を行った。測定する個数は1試料ごとに200個を目途とした。