(7)飯沼断層

飯沼断層は中津川市北谷から飯沼にかけて分布する断層でほぼ南北方向で長さは約3kmである。断層周辺の地質は瑞浪層群からなり,瑞浪層群を覆って第四系の川上断層崖から供給された西南西傾斜の土石流堆積層(F2面,F4面,F5面相当)が分布する。中津川市大野(図3−1−5−24)(Loc.51)では,西南西傾斜の土石流堆積面(F2面)に比高10〜20mの逆向き断層崖が約700mにわたり連続する(写真51)。F4面,F5面がリニアメントを横断して分布し,F4面,F5面には断層変位地形は認められない。