6−3−1 最新活動時期についての検討

牧ヶ洞断層は、確実にD層、E層、F層を切っている。年代測定の結果、C層最下部のC−d層は6,800年前から6,900年前の、F層は5,400〜6,400年前程度の堆積物と考えられる。したがって、牧ヶ洞断層は5,400年前以降活動したことは確実である。しかし、今回の調査では、断層を確実に覆い、なおかつ断層変位を受けていない地層を特定できなかったため、最終活動時期を限定することはできなかった。

仮に、C層内部のC−b層の屈曲が断層変位の影響を受けたものとするならば、約2,900年前以降、1,600年前以前に最新活動があったことになる。