(2)B層:礫

主にNo.3トレンチNW面の中央から南西端にかけての上部に分布する。一部はNo.3トレンチSE面の中央やや南西よりの最上部にも分布する。礫主体層で、基質が少なく、基質には粘土分を含まないなど、下位のD層とは層相が全く異なる。

表面が黄褐色に風化した礫径5〜10cmの角礫の中に、礫径50cm以上最大80cmの大角礫が混入している角礫主体層である。礫は堆積面に並ぶ傾向が見られる。グリッド1〜3にかけてはとくに礫径50cm以上の大角礫が密集している。

B層は、NW面では下位のD層を大きく削り込んで厚い層として分布するにもかかわらず、SE面でD層をほとんど削り込んでおらず、最上部にわずかに分布するのみである。したがってB層の基底は、滝ヶ洞山の南東斜面にもかかわらず北西に傾斜している。