3−3−1 牧ヶ洞断層の位置

分離丘及び微高地であるH1〜6の北西縁、屈曲したチャネルC1〜6の屈曲部、直線状チャネルのC7、凹地化した湿地帯であるS1〜4、小盆地南東斜面末端の地形の遷緩点、及び三角末端面などの微地形は、小盆地の走向にやや斜交し、谷底の傾斜方向に直交して、北東−南西方向にほぼ一直線状に並んでいる。

この直線の南西端には、N48゚Eの走向を示す牧ヶ洞断層の破砕帯(重要露頭OU1)が位置している。

以上の事実から、上述の微地形は牧ヶ洞断層による変位地形であることはほぼ確実である。したがって、牧ヶ洞断層は上述した直線沿いに存在していると思われる。

調査範囲内では、これらの微地形は少なくとも850mは連続している。