5−8−2 空中写真判読結果

1万分の1空中写真判読で認められたリニアメントについて,北東側のものより仮称番号をつけて図5−40に示す。

1) リニアメント1

リニアメント1は宮川より北側の山地斜面の基部に北東−南西方向を示すリニアメントである。ただし1本のリニアメントではなく直線的な3本のリニアメントが左雁行し分布する。横ずれ変位は認められず,南側(盆地側)低下を示す。

2) リニアメント2

リニアメント2は宮川寺から湯屋付近まで宮川の南側に約2.8qの長さで分布し, 北側低下を示す。湯屋付近の2本と谷は弱い右ずれを示す。西端は扇状地に覆われ不明となる。

3) リニアメント3

リニアメント3は宮村湯屋南西方1qの地点より清見村小原川まで山地斜面中を連続して8.8qの長さで分布する。北東端は,上記のリニアメント2の延長上にあり,また南西端は大原断層のリニアメントに連続する。東側では河谷の右ずれ屈曲と山地斜面の北西低下を示す高度不連続が明瞭であり,鞍部が連続する。また西側では,屈曲については不明瞭となる。

4) リニアメント4

リニアメント3の東側の北に0.9qの長さで分布する短いリニアメントで北西側低下の高度不連続が認められる。

図5−40 リニアメントの分布と地形面区分図(縮尺1:50,000)