5−8−1 概要

宮川断層は,次節で述べる大原断層へ連続する総延長30〜40qの断層であり,ここでは,活断層研究会(1980)に従い5万分の1「三日町」地質図幅に入るものを宮川断層と呼ぶ。

河田清雄(1982)によると宮川断層には「本図幅地域東端の飛騨一之宮から南西に延び,位山から川上岳へ続く山地の北西斜面を通過し,ツメタ谷から峠を越え「萩原」図幅地域に入る。「萩原」図幅地域内では大原,坂本峠を経て気良まで続く,総延長40q,うち本図幅地域内15q,走向N45゜Eの活断層である。」と示されている。またた江名子断層に続く可能性が示されている。

活断層研究会(1991)によると,宮川断層は北東−南西方向の長さ約(15q),確実度U,活動度C級の断層とされている。

図5−39 宮川断層分布図(活断層研究会,1991)