5−6−1 概要

原山断層は,河田清雄(1982)に図示及び記載される断層である。主な記載内容は次のとおりである。

・高山市西部の西之一色町付近から清見村三日町の南方まで約6qにわたる断層で走向はN70Wで,南隆起の垂直変位成分を有する断層である。

・高山市西方の山地と,その北側の高山盆地内の低地及び丘陵地域を境する比高250〜300mの直線的急崖として認められる。

・厚い崖錐性堆積物のため断層は地質学的に未確認である。

活断層研究会(1991)によると,北東−南西方向の長さ約6q,確実度U,活動度C級とされている。

図5−29 原山断層分布図(活断層研究会,1991)