6−2 地層の記載

ボーリング調査結果は柱状図として巻末に添付した。ボーリング掘削により明らかとなった池田山断層の下盤側の地層について以下に記載する。また、図6−3にはボーリング結果の要約図を示す。なお、以下の記載事項のうち、f.sdは細粒砂、m.sdは中粒砂、c.sdは粗粒砂、v.c.sdは極粗粒砂を意味する。

A深度0〜1.50m 表土 

 耕作土よりなり、砂混りシルト及びシルト混り砂状を呈す。

B深度1.50〜10.00m 砂礫

・深度1.50〜7.00m 

 φ10〜30mm程度の礫を主体とする。基質はm.sd〜c.sd主体とする。

・深度7.00〜7.50m 

 m.sd〜c.sdを主体とし、φ5〜20mm程度の礫を少量含む礫混り砂を挟む。

・深度7.50〜9.75m 

 φ10〜30mm程度の礫を主体とする。基質はm.sd〜c.sd主体とする。

・深度9.75〜10.00m

 φ5〜10mm程度の礫を主体とする。基質はシルトを多く混入する。

C深度10.00〜10.10m 有機質シルト

 炭質物を少量混入し、全体的に有機質なシルト。細砂をシーム状に挟む。

D深度10.10〜10.50m 砂礫

 φ5〜10mm程度の円〜亜円礫を主体とする。基質はf.sd〜m.sd主体とする。

E深度10.50〜10.55m  

 弱く有機質を呈すシルト。

F深度10.55〜25.95m 砂礫

・深度10.55〜22.45m

 φ10〜40mm程度の円〜亜円礫を主体とする。基質はm.sd〜v.c.sdを主体とする。部分的にシルトを多く混入する層がみられる。

・深度22.45〜23.65m 

 φ5〜10mm程度の亜円〜亜角礫を混入する不均質な礫混りシルト。

・深度23.65〜24.00m 

 m.sd〜c.sdを主体とし、シルトを多く混入する砂。φ5mm程度の礫を混入する。

・深度24.00〜25.95m  

 φ5〜20mm程度の礫を主体とする砂礫。基質はシルトを多く混入する。 

G深度25.95〜26.10m シルト質細砂 

 v.f.sd〜f.sdを主体とし、シルトを多く混入するシルト質砂。

H深度26.10〜43.00m 砂礫

・深度26.10〜28.30m  

 φ10〜30mm程度の亜角〜亜円礫を主体とする。基質はm.sd〜f.sdを主体とし、シルトを混入する。礫種は砂岩を主体とし、頁岩、チャートも認められる。

・深度28.30〜29.50m  

 不均質な礫混り粘土。φ5〜10mm程度の礫混入し、m.sd〜f.sdを混入する。

・深度29.50〜33.10m  

 φ5〜30mm程度の亜円〜亜角礫を主体とする。基質はm.sd〜f.sd主体とする。礫種は砂岩、頁岩、チャートを主体とする。

・深度33.10〜34.20m  

 f.sd〜m.sdを主体とし、φ10〜40mm程度の礫を混入する。部分的にやや有機質なシルトを挟む。

・深度34.20〜40.40m  

 φ10〜30mm程度の亜円〜亜角礫を主体とする。基質はm.sd〜f.sd主体とする。

・深度40.40〜40.80m  

 f.sd〜m.sdを主体とし、細粒分及び、φ5〜10mm程度の礫を混入する。

・深度40.80〜43.00m  

 φ5〜30mm程度の亜角礫を主体とする砂礫。基質はf.sd〜m.sd主とし、シルトを多く混入する。

I深度43.00〜44.70m 有機質シルト 

 全体に有機質を呈すシルト。上部で黒色を呈す有機質土を挟み、下部では砂及び礫を混入する。

J深度44.70〜49.40m 砂礫

・深度44.70〜48.00m  

 φ2〜20mm程度の亜円礫を主体とする砂礫。基質はm.sd〜c.sd主体とする。上部でシルトを多く混入する。 礫種は砂岩、頁岩、チャート。

・深度48.00〜48.50m  

 φ5〜20mm程度の亜円〜亜角礫を主体とする砂礫。基質はf.sd〜m.sd主体とし粘土を多く混入する。

・深度48.50〜49.40m  

 v.f.sd〜m.sdを主体とし、φ5〜30mm程度の円礫を混入する砂。

K深度49.40〜49.50m 砂質シルト

 弱く有機質を呈すシルト。褐色の鉱染が認められる。  

L深度49.50〜104.00m 砂礫

 φ5〜20mm程度の亜円〜亜角礫を主体とする砂礫。基質はm.sd〜v.c.sdを主体とする。部分的に混礫率低くなり砂状を呈す。礫種は砂岩、頁岩、チャート主体とし、まれに濃飛流紋岩が見られる。

M深度104.00〜104.60m 礫混り粘土

 不均質な粘土。φ5〜20mm程度の礫を混入する。

N深度104.60〜120.00m 玉石混り砂礫

・深度104.60〜105.00m  

 φ10〜30mm程度の亜円〜亜角礫を主体とする。

・深度105.00〜120.00m  

 φ50mm程度の礫を主体とし、φ80mm以上の玉石を点在する。

図6−3 ボーリング調査結果の要約図