(1)断層の変位

壁面から直接、読みとれる断層F−2(2)による変位量は、北壁面のB(2)層基底面で0.50mである。また、南壁面のE(2)層基底面は0.15m、D(2)層基底面は0.25m、C(2)層基底面は0.30mである。これらの値には、断層近傍における各基準面の引きずりに伴う変位量は含まれていない。そこで、引きずり変位の影響を受けていないと見なせる地層の基底面を断層に向かって直線的に延長し、断層に沿った変位量と鉛直方向の変位量を求めた。その結果を表4−4及び図4−20に示す。

表4−4 壁面上での各基準面の推定変位量